世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.04]『衝動 世界で唯一のダンサオーラ』 ─フラメンコに即興の可能性を宿す、ロ…

文●佐藤由美 text by YUMI SATO  周知のとおり、スペイン語で〝舞踊家〟を指す言葉は、バイラドーラ、バイラドール。フラメンコに特化した踊り手のみをバイラオーラ、バイラオールと呼びならわす。〝ダンサー〟と同義のダンサドーラ(ル)も使われるが、〝ダンサオーラ〟という語は辞書にない。 h…

[2020.04]音楽の未来 世界は音楽でできている Vol.2 ヨーロッパ

月刊ラティーナの休刊前最終号の1つ前の号にあたる本号では、改めて、世界の音楽の現在を知り、音楽の未来について考えられたらと思い、様々な国や地域の音楽について、執筆いただきました。こんな時だから、音楽の魅力を再確認したい。 副題「世界は音楽でできている」は、2007年に刊行された「…

[2018.11]唯一無二のフラメンコギタリストが拓く 名曲尽くしの新境地 沖 仁、移籍第1…

文●佐藤由美 text by YUMI SATO  スペインでの濃密な武者修行から帰国したのは、2000年5月のことだった。国内でフラメンコギターが置かれた歪んだ音楽環境に風穴を開けようと、彼はさらに技を磨き視野を拡げ、未踏領域へ果敢にも挑み続けてきた。そしてステップアップを重ね、沖仁というフラメンコ…

[2018.11]今秋、15年目を迎える「ラテンビート映画祭」 まもなく開幕!

文●矢崎久美 text by KUMI YAZAKI  スペイン&ラテンアメリカ映画の祭典「LATIN BEAT FILM FESTIVAL」が、今年15年目を迎える。日本では一般公開されにくいラテン各国の最新作を劇場で見ることのできる貴重な映画祭で、本年は11月に新宿・大阪・横浜で開催される。  注目の1本目は、ロマのコミュ…

[2018.07]カニサレス その英知とテクニックを多重録音で凝縮し フラメンコの新たな可…

文●松山晋也 text by SHINYA MATSUAYAM  様々な角度から〝フラメンコとは何なのか〟を探求し続けてきたスペインの偉大なるギタリスト、カニサレス。ここ数年はもっぱら、ファリャやアルベニス、グラナドスといった母国のクラシック系作曲家たちの作品の録音を通して、フラメンコの本質と新しい可能…

[2018.07]世界のヒップホップ ストリートミュージックは鳴り止まない④ 〜ヨーロッパ…

●ドイツ 文●宮本剛志 text by TAKESHI MIYAMOTO  クラブミュージックの国として知られるドイツだが、ヒップホップも盛んである。  ドイツのヒップホップということでまず名前が挙がるレーベルがMelting Pot Music(MPM)ではないだろうか。個人的な話で恐縮だがMPMでリリースしている独特のユル…

[2017.04]ブイカ・ライヴ・レポート 全く別の姿を見せてくれた衝撃の2日間

文●圷 滋夫   写真撮影●石田昌隆  2008年の初来日の後、09年と13年にラテン・グラミー賞を受賞し、多彩なゲストを迎えた15年のアルバム『Vivir Sin Miedo』も大好評だったブイカが、遂に待望の再来日を果たした。

[2017.09]映画『パッション・フラメンコ』─現代フラメンコ界をリードする最高峰のダ…

文●圷 滋夫  フラメンコはスペイン南部のアンダルシアで生まれた芸能で、主に3つの要素、歌と踊りと伴奏に分かれる。サラ・バラスの2014年初演の舞台「ボセス フラメンコ組曲」は、各々の歴史の中からパコ・デ・ルシアやカマロン、アントニオ・ガデスなど、バラスが多大な影響を受けた6人の偉大な…

[2017.05]ルス・カサル〜日本初公演決定!

待望、日本初公演が決定! スペインの大スターが紡ぐ、知性のラテンアメリカ曲集を見届けよ。  飾らぬ言葉の端々から、温かな人柄と知性、気品がこぼれる。燗酒が好きで、長らく日本への思いをつのらせていたという。原点はロックだが、ペドロ・アルモドバル監督映画での抜擢を機に、彼女の歌世界は…