世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.1]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽⑤クージョ地方編】

[2021.1]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽⑤クージョ地方編】

文●レオナルド・ブラーボ Text By Leonardo Bravo  クージョ地方はアルゼンチン西部サンフアン州、メンドーサ州、サンルイス州を含む。地理的には南米大陸最高峰アコンカグア(6960メートル)など、アンデス山脈から荒野まで多様性に富む。ワインの産地としても知られ、クージョ地方の多くの歌詞がブドウ畑やワインをとりまく世界に捧げられているのも特徴となっている。 南米大陸最高峰アコンカグア山(6960メートル)  クージョ地方の音楽のルーツはスペインにあり、

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[2020.11]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽④リトラル地方編】

[2020.11]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽④リトラル地方編】

 リトラル地方はアルゼンチン北東部に位置する。川、瀑布、湿原、ジャングルといった雄大な自然が広がり、南米大陸でアマゾン川に次いで長いパラナー川がリトラル地方のすべての中心に横たわる。この川がすべての風景の中心となり、居住者に強い影響を及ぼす。  この地方の音楽は先スペイン期のグアラニー文化、イエズス会のミッションによってもたらされたヨーロッパ文化の二つの文化に端を発する。今日でもスペイン語とグアラニー語が公式言語として大部分で認められている地域でもある。 ●グアラニー

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[2020.09]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽②中央部編】

[2020.09]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽②中央部編】

文と映像●レオナルド・ブラーボ (ギタリスト)Text & Video By Leonardo Bravo(Guitarist)  アルゼンチンの音楽的地域には独自の特色があるが、お互いに独立しているわけではなく、隣の地域に影響しあっている。ニュアンスは違っても地域にまたがって同じリズムを見出すことも多いにある。  アルゼンチン中心部とはコルドバ州、サンタフェ州、トゥクマン州、そしてこの地域の核となるサンティアゴ・デル・エステロ州を指す。 トゥクマン州 サンタフェ州

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[2020.09]【TOKIKOの 地球曼荼羅②】土と太陽の歌、フォルクローレ

[2020.09]【TOKIKOの 地球曼荼羅②】土と太陽の歌、フォルクローレ

文●加藤登紀子 ①もう一つの9・11  9・11といえば、ほとんどの人は2001年9月11 日のニューヨーク貿易センタービルへのテロを思い起こすでしょう。でも悲惨な歴史がもうひとつ同じ日に起こっていたことを知って欲しいと思います。  1973年9月11 日、南米のチリで、1970年、民主的な選挙で選ばれたアジェンデ政権が、アウグスト・ピノチェトによる軍事クーデターで崩壊しました。それも大統領府であったモネダ宮殿への米軍による直接の爆撃によるものだったと言われています。

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[2019.09]わたしが影響を受けた
フォルクローレの名盤 Alfonso Alcoleas

[2019.09]わたしが影響を受けた フォルクローレの名盤 Alfonso Alcoleas

アルフォンソ・アルコレアス ● リオネグロ州出身のベーシスト、作曲家、編曲家。イカルマのリーダーで『icalma』 (2017)、『Para animarlas pasiones』(2019)をリリース。マルティン・スエ―、アラン・プラクタ、ニコラス・ガッジェーロとともにタタディオスを結成し、2 枚のアルバムをリリースしている。ディノ・サルーシ、リリアナ・エレーロ、ペテコ・カラバハル、J.P. バルボーサらとレコーディング。サンマルティン大学でディノ・サルーシのアンサンブルの

[2019.09]わたしが影響を受けたフォルクローレの名盤 Candelaria Zamar

[2019.09]わたしが影響を受けたフォルクローレの名盤 Candelaria Zamar

カンデラリア・サマール ● 1986 年コルドバ生まれの作曲家・歌手・ピアニスト。2014 年にファーストアルバム『Un vaso de agua』をリリース。オーガニックかつ電子的な音を共鳴させ、様々な表現方法を模索。2019 年にはロラパルーザフェスティバルに出演。7 月にデジタル配信で『Una linterna』(2019)をリリース。ホルヘ・ドレクスレル、モノ・フォンタナ、エスペランサ・スポルディング、メリーナ・モギレフスキーらと共演を果たしている。 DUO SAL

[2019.09]わたしが影響を受けた
フォルクローレの名盤  Andrés Pilar

[2019.09]わたしが影響を受けた フォルクローレの名盤  Andrés Pilar

アンドレス・ピラール ● 1981 年生まれ。ピアニスト、作曲家、編曲家。『Danza』(2009) をリリース後コンスタントに作品を発表。ラミーロ・ガジョ、エルネスト・メンデスとの『Genealogía』(2013) が高い評価を得た。2017 年に結成した自身のグループ Don Olimpio(ドン・オリンピオ)では、『Dueño no tengo』(2017) がその年のガルデル賞にノミネート。フアン・キンテーロ、サンティアゴ・セグレーとのトリオのアルバム『パティオ』で

[2019.09]わたしが影響を受けたフォルクローレの名盤 Federico Arreseygor

[2019.09]わたしが影響を受けたフォルクローレの名盤 Federico Arreseygor

フェデリコ・アレセイゴル ● ラ・プラタ市出身のピアニスト、作曲家。ヒラルド・ヒラルディ音楽院、ラ・プラタ大学芸術学部にて、「ハーモニー、対位法、音楽形態論」をテーマに博士号を取得。ラテンアメリカのポピュラー及びフォルクローレ音楽の研究に従事。カラコル、マヌエル・ガルシア、シルビア・イリオンドの演奏家、編曲家としても活動。現在はペドロ・アスナールとのツアーを中心に据える。最新作にマリアーノ・カンテーロ、オマール・ゴメスとのトリオで『Todonosepuede』(2018)。

[2019.09]わたしが影響を受けたフォルクローレの名盤 Mariano Cantero
(Aca Seca Trio)

[2019.09]わたしが影響を受けたフォルクローレの名盤 Mariano Cantero (Aca Seca Trio)

マリアーノ・カンテーロ ● パーカッション奏者、ラ・プラタ市ヒラルド・ヒラルディ音楽院講師。アカ・セカ・トリオ、スナヘール・カンテーロ、ラ・ボンバ・デ・ティエンポ、トリオ・ファミリア、リリアナ・エレーロ・グルーポなど多くのグループで演奏を重ねる。2019年8 月にスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドにてアカ・セカ・トリオとして再来日。 CONDOMÍ, SNAJER, GUEVARA『DE LOS TRES』2003 年

[2019.09]わたしが影響を受けたフォルクローレの名盤 Nadia Larcher

[2019.09]わたしが影響を受けたフォルクローレの名盤 Nadia Larcher

ナディア・ラルチェル ● カタマルカ出身の音楽家。アンダルガラー生まれで、ブエノスアイレス在住。ドン・オリンピオ、プロジェクト・パト、セラ・アレボルに歌手として参加。現在上記2グループのセカンドアルバムを録音中。アンドレス・ベエウサルトとのデュオ、ミカエラ・ビタとノエリア・レカルデとのトリオを現在結成準備中。 LILIANA HERRERO『RECUERDOS DE PROVINCIA』1999 年