世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.06]【TOKIKOの 地球曼荼羅 ⑪】モンスーン、震えるアジア

[2021.06]【TOKIKOの 地球曼荼羅 ⑪】モンスーン、震えるアジア

文●加藤登紀子 ※こちらの記事は、6/16からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 ❶ 6月の雨、降り続けてる  アジアでの歴史の大きな波がなぜ6月なのか、モンスーンの嵐の中に、民衆の叫びが聞こえてくるようで、「モンスーン」という歌を作詞作曲しました。  「東京、北京、ホーチミン、バンコック、沖縄、マニラ、ヤンゴン...。6月の雨、降り続けてる、過去のページを開けたまま」  忘れがたい歴史の日付け、といえばまず、1989年6月4日、北京

8
[2020.08]【連載 アルゼンチンの沖縄移民史①】音楽・国境・移動する人々

[2020.08]【連載 アルゼンチンの沖縄移民史①】音楽・国境・移動する人々

文●月野楓子 「日系人」  「日系人」と聞いて浮かぶのはどのような人々だろうか、あるいはどのようなイメージを持っているだろうか。南米最大の日系人人口を抱えるブラジルを思い浮かべる人もいるかもしれないし、バブル期の日本が働き手を必要とした1980年代後半から仕事を求めて来日したいわゆる「デカセギ」の人々を思い浮かべる人もいるかもしれない。あるいは、昨今であれば、日本で働く彼らが新型コロナウィルスの流行によって直面している、仕事と住まいを同時に失い感染只中の南米への帰国を検討

46
[2017.07]大工哲弘『八重山歌謡全集』が完成

[2017.07]大工哲弘『八重山歌謡全集』が完成

文●松村 洋  大工哲弘は1948年、沖縄県石垣市新川生まれ。受賞歴多数、海外公演体験も豊富な八重山民謡の第一人者だ。今春、大工が八重山地方の伝統歌謡177曲に三線一挺で取り組み、独りで歌いきったCD10巻の『八重山歌謡全集』が完成した。今回の全集について、郷土八重山の歴史と歌のあり方について、大工は気さくに率直に持論を語ってくれた。 ▼ —— この全集の反響はいかがでしたか? 大工哲弘 偉業を達成したねとか、お褒めの言葉をたくさんいただきました。例えば、既存の八重山

[2017.06]『沖縄島唄2017』を通して伝えたい
沖縄民謡の若い唄い手たちの唄 — 宮沢和史&野田隆司 インタビュー —

[2017.06]『沖縄島唄2017』を通して伝えたい 沖縄民謡の若い唄い手たちの唄 — 宮沢和史&野田隆司 インタビュー —

文●落合真理  にわか雨がやんだ5月1日の夕刻、青山の月見ル君想フに足を運んだ。その日はアルバム『沖縄島唄2017』(※若手の民謡歌手9人が沖縄本島や離島の名曲を歌う民謡集)の東京公演の初日で、会場に入ると、ちょうど出演者の仲宗根創、新垣成世、大城クラウディアがリハーサルをしている最中であった。  間もなくしてリハーサルも終わり、会場の2階で待っていると、何枚ものCDを抱えた野田隆司と、お手製の三線を手に持った宮沢和史が姿を現した。  ライヴの時間が差し迫る中、『沖縄島

2