世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[1982.12]連載 ものがたり 日本中南米音楽史 〜ブラジルでクラブを経営、ボサノバを…

文●青木 誠  この記事はラティーナの前身である雑誌「中南米音楽」の1982年12月号に掲載されたものです。当時の文章をそのまま掲載いたします。  今月はボサノバである。先々月の続きである。  わが国のボサノバはジャズの渡辺貞夫の帰国からはじまる。1965年暮れ、彼はボストン留学から帰国し、…

[2020.10]【TOKIKOの 地球曼荼羅③】生命力の猛威-ブラジルの奇跡

文●加藤登紀子 ①ペルーの出会いからブラジルの旅へ  フランス語では、前の言葉の最後の音を、後に続く音とくっつけて発音することがあります。例えば「tres important」を「トゥレ ザンポルタン」という風に。  そのリエゾンと全く同じように、ひとつの旅のちょっとしたことが、次の旅の大事な…

[2017.03]レアンドロ・カブラルのクラシカルなカーニヴァル

サンバやイジェシャーのようなパーカッショナルなリズムに最小限のアレンジを施す……。最新作では意を突くアプローチで“沈黙”を切り取って魅せたレアンドロ・カブラル。ブラジルのインストゥルメンタル新世代において傑出した道を歩む若きサンパウロ出身のピアニストに訊く。 文●ヂエゴ・ムニス/…

[2019.09]島々百景 #42 サンパウロ

文と写真:宮沢和史  2018年は日本からの781名の移民達を乗せた笠戸丸がプラジルのサンパウロ州、サントス港に上陸してから110年目の年だった。大農園において想像だにしなかった奴隷同然の労働力としての待遇に甘んじなければならなかった負のスタートから110年が経過し、現在ブラジルでは様々…

[2018.07]ブラジルフィールドワーク #02 サンパウロ – リオ 空きビル…

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO   5月1日未明にサンパウロのセントロ(旧市街)で起きた高層ビル火災。火に包まれて崩壊するビルの映像を日本のニュースで目にした人も多いだろう。  空きビルになっていた24階建てのこの建物には、2013年以来、住む家のない146家族…

[2018.06]ブラジルフィールドワーク #01 サンパウロ LGBTプライドパ…

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO ブラジルのどんなところが好き?  そう聞かれたら、答えたい。  ごちゃまぜの多様性。それから、どこか突き抜けた明るさ、たくましさも。  そんな愛するブラジルの「らしさ」がいちばん凝縮しているのはこれ、とひそかに思う祭りがある…

[2018.09]『TUQTI』から始まる 新しいダニ・グルジェル ダニ・グルジェル&チアゴ・ハ…

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  2013年の初来日以来、5年連続でDDGQ(ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート)としてアルバムを携え来日していたサンパウロ新世代を牽引する才能、ダニ・グルジェル。今年は、ソロアルバム『TUQTI(トゥクチ)』を携え、日本ツアーのためにソロ名義で…

[2017.04]米田真希子〜興隆するサンパウロの器楽音楽シーン その第一線で活動する日本…

文●花田勝暁  米田さんの名前は、今年の初め、ブラジルの音楽評論家のブログで目にした。サンパウロで活動する日本人女性ピアニスト「米田真希子」が、一時帰国するというので、取材を申し込んだところ、とても近しい接点があった。 ▲米田真希子 プロフィール ■4歳よりピアノを始め、絶対音感を…

[2017.11]座談会:ミナス×サンパウロが東京で出会った

文●宮ヶ迫ナンシー理沙 (上表紙写真=左から、Dani Gurgel / Alexandre Andrés / Rafael Martini / Tó Brandileone / Fi Maróstica)  サンパウロとミナス・ジェライス(ベロオリゾンチ 以下、BH)注目の都市の現在の音楽シーンを牽引するアーティストたちが偶然同時期に東京で来日公演を行…

[2017.06]ブラジル音楽新世代を聴くDisc Guide サンパウロ編

選・文●花田 勝暁(編集部)  サンパウロは、ブラジルのみならず、南米最大・南半球最大の巨大都市である。今回、サンパウロの若手の音楽家たちの近年の良作をリスト・アップしながら、改めて感じたのは、そのジャンルにおける多様さと、それぞれのジャンルにおける質の高さである。  日本で紹介…