世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2015.11]10年代のブラジリアン・ヒップホップを牽引するラッパーEMICIDA エミシーダ ─ライムとメロディの間─

[2015.11]10年代のブラジリアン・ヒップホップを牽引するラッパーEMICIDA エミシーダ ─ライムとメロディの間─

文●ヂエゴ・ムニス texto por DIEGO MUNIZ 翻訳●宮ケ迫ナンシー理沙 traduzido por NANCI LISSA MIYAGASAKO  ブラジリアン・ヒップホップは今変革のときを迎えている。ペリフェリア(都市周縁部に集中する労働者階級の住宅地)で特に親しまれていたラップは、ブラジル中を制覇する勢いで特定の地域を飛び出し、いま人々を揺さぶっている。その仕掛け人の一人が、レアンドロ・ホケ・ヂ・オリヴェイラ、国際的にエミシーダの名で知られる彼だ。

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[2021.05]黒人の視線からの「ブラジルの歴史」も学べる音楽ドキュメンタリーの傑作『エミシーダ:アマレーロ - 過ぎゆく時の中で』を見る前に知っておきたいこと

[2021.05]黒人の視線からの「ブラジルの歴史」も学べる音楽ドキュメンタリーの傑作『エミシーダ:アマレーロ - 過ぎゆく時の中で』を見る前に知っておきたいこと

エミシーダの変幻自在の芸術 ⎯ A arte transformadora de Emicida 文●ヂエゴ・ムニス(Diego Muniz) 写真●ジェフィ・デルガード(Jef Delgado) 翻訳●花田勝暁 本エントリーは、6/2(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。  Netflix で配信されている Netflix 制作によるドキュメンタリー映画『エミシーダ:アマレーロ - 過ぎゆく時の中で』が、観る者に前進するエネルギ

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[1982.12]連載 ものがたり 日本中南米音楽史 〜ブラジルでクラブを経営、ボサノバを体験したある日本人と、渡辺貞夫の興味深いお話

[1982.12]連載 ものがたり 日本中南米音楽史 〜ブラジルでクラブを経営、ボサノバを体験したある日本人と、渡辺貞夫の興味深いお話

文●青木 誠  この記事はラティーナの前身である雑誌「中南米音楽」の1982年12月号に掲載されたものです。当時の文章をそのまま掲載いたします。  今月はボサノバである。先々月の続きである。  わが国のボサノバはジャズの渡辺貞夫の帰国からはじまる。1965年暮れ、彼はボストン留学から帰国し、翌66年から猛然と演奏を開始し、当時のジャズ・レーベル “タクト” に「ジャズ&ボッサ」を録音したものがジャズ・レコードとしては空前のベスト・セラーになった。ボサノバとともに、じつに颯

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[2020.10]【TOKIKOの 地球曼荼羅③】生命力の猛威-ブラジルの奇跡

[2020.10]【TOKIKOの 地球曼荼羅③】生命力の猛威-ブラジルの奇跡

文●加藤登紀子 ①ペルーの出会いからブラジルの旅へ フランス語では、前の言葉の最後の音を、後に続く音とくっつけて発音することがあります。例えば「tres important」を「トゥレ ザンポルタン」という風に。  そのリエゾンと全く同じように、ひとつの旅のちょっとしたことが、次の旅の大事な出会いにつながって来ちゃうことが、ほんとに多いです。  中南米を旅した1974年、ペルーのクスコの空港に私と同じ飛行機で一人の日本人男性が降りたのです。一人旅だった私はちよっと頼りにし

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[2017.03]レアンドロ・カブラルのクラシカルなカーニヴァル

[2017.03]レアンドロ・カブラルのクラシカルなカーニヴァル

サンバやイジェシャーのようなパーカッショナルなリズムに最小限のアレンジを施す……。最新作では意を突くアプローチで“沈黙”を切り取って魅せたレアンドロ・カブラル。ブラジルのインストゥルメンタル新世代において傑出した道を歩む若きサンパウロ出身のピアニストに訊く。 文●ヂエゴ・ムニス/翻訳●宮下ケレコン えりか texto por DIEGO MUNIZ / tradução por ERIKA MIYASHITA KELECOM  レアンドロ・カブラルは33歳にして作曲家とし

[2019.09]島々百景 #42 サンパウロ

[2019.09]島々百景 #42 サンパウロ

文と写真:宮沢和史  2018年は日本からの781名の移民達を乗せた笠戸丸がプラジルのサンパウロ州、サントス港に上陸してから110年目の年だった。大農園において想像だにしなかった奴隷同然の労働力としての待遇に甘んじなければならなかった負のスタートから110年が経過し、現在ブラジルでは様々な分野で日系人達が活躍の場を拡げている。2008年のブラジル日系移民100周年の際には4都市5公演の単独コンサートツアーを行ない、日系移民の方々ならびに、現地の日系以外のブラジル人の方々と交

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[2018.07]ブラジルフィールドワーク #02 サンパウロ – リオ
空きビル占拠運動

[2018.07]ブラジルフィールドワーク #02 サンパウロ – リオ 空きビル占拠運動

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO   5月1日未明にサンパウロのセントロ(旧市街)で起きた高層ビル火災。火に包まれて崩壊するビルの映像を日本のニュースで目にした人も多いだろう。  空きビルになっていた24階建てのこの建物には、2013年以来、住む家のない146家族が不法占拠して暮らしていた。がれきの中からこれまでに発見された犠牲者の数は7名。そのうち身元がわかったのは4名だけだ。  セントロでひときわ目立っていたこの建

[2018.06]ブラジルフィールドワーク #01 サンパウロ
LGBTプライドパレード

[2018.06]ブラジルフィールドワーク #01 サンパウロ LGBTプライドパレード

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO ブラジルのどんなところが好き?  そう聞かれたら、答えたい。  ごちゃまぜの多様性。それから、どこか突き抜けた明るさ、たくましさも。  そんな愛するブラジルの「らしさ」がいちばん凝縮しているのはこれ、とひそかに思う祭りがある。喜び、そして深い憤りや哀しみすらも明るさの高みに昇華する、多様性を祝う祭典だ。その日がまたそろそろやってくる。 レインボーカラーに染め上がる街  サンパウロ

[2018.09]『TUQTI』から始まる
新しいダニ・グルジェル ダニ・グルジェル&チアゴ・ハベーロ インタビュー

[2018.09]『TUQTI』から始まる 新しいダニ・グルジェル ダニ・グルジェル&チアゴ・ハベーロ インタビュー

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA  2013年の初来日以来、5年連続でDDGQ(ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート)としてアルバムを携え来日していたサンパウロ新世代を牽引する才能、ダニ・グルジェル。今年は、ソロアルバム『TUQTI(トゥクチ)』を携え、日本ツアーのためにソロ名義で来日した。  『TUQTI』とはどんなアルバムなのか? ソロ名義の「ダニ・グルジェル」が目指すサウンドがどんなものなのか? ダニ・グルジェルと、ダニの夫で本作のプロ

[2017.04]米田真希子〜興隆するサンパウロの器楽音楽シーン
その第一線で活動する日本人女性ピアニスト

[2017.04]米田真希子〜興隆するサンパウロの器楽音楽シーン その第一線で活動する日本人女性ピアニスト

文●花田勝暁  米田さんの名前は、今年の初め、ブラジルの音楽評論家のブログで目にした。サンパウロで活動する日本人女性ピアニスト「米田真希子」が、一時帰国するというので、取材を申し込んだところ、とても近しい接点があった。 ▲米田真希子 プロフィール ■4歳よりピアノを始め、絶対音感を身につける。数々のクラシック大会で入賞。一時音楽とは離れ、国際公務員になるべく、筑波大学、名古屋大学大学院で国際関係を学び、在学中、インドを中心にアジア各国を単身でまわった。しかし、大学院時代

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