世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.12]【「ラ米乱反射」電子版 第5回】ラ米の2020年重要ニュース

文●伊高浩昭(ジャーナリスト) ▼コロナ疫病COVID19猛威振るう  ラ米最大のニュースは世界の他地域同様に、現在進行中のコロナ疫病「COVID19」の爆発的流行である。2020年12月半ばの時点で、世界最悪感染状況上位15カ国に、3位ブラジル、9位アルゼンチン、10位コロンビア、12位メキシコ、15位ペ…

[2020.11]【「ラ米乱反射」電子版 第4回】バイデン次期米政権とラテンアメリ…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  2020年11月3日実施の米大統領選挙は7日、ジョセフ(ジョー)・バイデン民主党候補の当選が事実上確定した。共和党の現職ドナルド・トランプ候補は再選を阻まれた。ラ米諸国は全体としてバイデン当選を歓迎している。  トランプのラ米への関心は薄かった。大統領…

[2017.12]【連載 ラ米乱反射 #140】内戦終結から25年、傷癒えない人々 エル・サルバド…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  首都サンサルバドール(SS、人口175万人)の南方郊外にあるエル・サルバドール(ES)国際空港には「オスカル=アルヌルフォ・ロメーロ」の名前が冠せられている。1980年3月24日、ミサのさなかに極右勢力が送り込んだ殺し屋に射殺された首都大司教ロメーロ…

[2018.01]【連載 ラ米乱反射 #141】コスタ・リカの軍備廃止から69年 日本人が教訓とす…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  ジェームス・モンロー(1758〜1831)は米大統領だった1823年12月2日、連邦議会(国会)への施政報告・方針演説(いわゆる教書)で、「モンロー教義」を打ち出した。それから2017年12月2日で194年が過ぎた。またホセ・フィゲレス(1906〜90)を…

[2018.02]【連載 ラ米乱反射 #142】ホンジュラス大統領選で現職が「不正当選」 チリで…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  ラ米では2017年終盤、大統領選挙ないし大統領を巡って様々な動きがあった。その最たるものは、11月26日実施のオンドゥーラス大統領選挙だった。この国の憲法は大統領再選を禁止していたが、現職大統領フアン・エルナンデス(国民党)は15年、世論の反対を無視し…

[2017.08]【連載 ラ米乱反射 #136】制憲議会開設かマドゥーロ政権否定か 天王山対決を…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  マイアミに司令部を置く米南方軍は2017年6月6~17日、カリブ諸国など18ヶ国を巻き込んでバルバドス領海、次いでトゥリニダード&トバゴ(TT)領海で合同演習を実施した。「貿易風2017」と名付けられた演習だが、ベネズエラのマドゥーロ政権に軍事圧力を…

[2017.09]【連載 ラ米乱反射 #137】マドゥーロ・ベネズエラ政権が制憲議会開設 米国に…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  2017年8月4日、カラカス首都圏中心部のリベルタドール区ボリーバル広場のすぐ近くにあるベネズエラ国会議事堂本会議場に、制憲議会(ANC)が開設された。1999年に当時のウーゴ・チャベス大統領が国民投票を経て開設したANC以来18年ぶりのことだ。チ…

[2017.07]【連載 ラ米乱反射 #135】起死回生かけ制憲議会議員選挙に向かうマドゥーロ…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  ベネズエラ都市部での反政府勢力によるチャベス派政権打倒のための街頭動員戦術は2017年4月初めから2ヶ月半続いており、反政府派暴徒の暴力などによる死者は90人近く、死者は1200人を上回る。ニコラース・マドゥーロ大統領のチャベス派政権は苦境超克のた…

[2017.06]【連載 ラ米乱反射 #134】「クーデターの危機」に対抗するベネズエラ 反政府…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  ベネズエラで2017年4月2日、カラカス首都園を中心に反政府勢力の抗議行動が始まった。6日には抗議行動のさなかに19歳の若者が死亡した。その後5月半ばまでに40人に達することになる死者の最初の一人であり、抗議行動が暴動に転化した日に出た最初の犠牲者だ…

[2017.05]【連載 ラ米乱反射 #133】エクアドール次期大統領はレニーン・モレーノ 「市…

文●伊高浩昭(ジャーナリスト)  エクアドール(赤道国)で2017年4月2日、大統領選挙決選投票が実施され、「21世紀型社会主義」と「市民革命」を掲げるラファエル・コレア現大統領(54)の後継候補レニーン・モレーノ元副大統領(64)が接戦を制し当選した。これにより2015年末から顕著に…