世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2019.10]キューバのスーパーユニット
Interactivo
〜メンバー一人ひとりの精神にはロックが宿っている〜

[2019.10]キューバのスーパーユニット Interactivo 〜メンバー一人ひとりの精神にはロックが宿っている〜

文●山本幸洋 text by TAKAHIRO YAMAMOTO  2年続けてFUJI ROCK出演、今年はブルーノート東京公演も果たしたキューバのスーパー・ユニット:インテラクティーボ(本稿は著者の意向によりスペイン語読みで表記します)。聞くところによると、FUJI ROCKの代表がキューバに行った際にインテラクティーボのライヴを観て気に入り、FUJI ROCK出演が決定、しかも私家盤同然だった音源(本誌16年6月号2010年代の世界の音楽、キューバ稿参照)も、新たに起こ

[2018.07]【連載 TÚ SOLO TÚ #219】過去、現在と未来までを表現する
注目のキューバのビックバンド

[2018.07]【連載 TÚ SOLO TÚ #219】過去、現在と未来までを表現する 注目のキューバのビックバンド

文●岡本郁生  オバマ政権下で始まった米国とキューバとの関係改善だが、そのまま突き進むのか?と思われたところへトランプ大統領が登場。再び後退しているようにも見える。が、大きなスパンで見れば、おそらくこの雪解けの流れが逆流することはないだろう……  そんなことを改めて感じたのも、オルケスタ・アコカンのアルバムを聴いたからだろうか。もちろん、マーク・アンソニーとヘンテ・デ・ソナのコラボだったり、映画『Cu-Bopキューバップ』だったりと、エンタテインメントの世界での相互交流が

[2018.08]【連載 TÚ SOLO TÚ #220】キューバから自由の国、米国へと亡命してきた
才能溢れる音楽家、アルトゥーロ・サンドバル

[2018.08]【連載 TÚ SOLO TÚ #220】キューバから自由の国、米国へと亡命してきた 才能溢れる音楽家、アルトゥーロ・サンドバル

文●岡本郁生 「キューバの貧困の中に生まれ、政府によって抑圧され、彼はその才能を世界と共有するためにすべてを危険にさらしました。ここ数十年間、この素晴らしいトランペッター/ピアニスト/コンポーザーは、世界中の観客たちを刺激し続け、若い世代の偉大な演奏家たちを目覚めさせてきたのです。彼は最高の演奏家であり続けています」  2013年、当時のオバマ大統領は、「大統領自由勲章(Presidencial Medal of Freedom)」をアルトゥーロ・サンドバルに贈ったとき

[2018.04]【連載 TÚ SOLO TÚ #216】ジャンルを超えて紡ぎ出される新たな音楽的融合
(U)NITYの織りなす斬新なサウンド

[2018.04]【連載 TÚ SOLO TÚ #216】ジャンルを超えて紡ぎ出される新たな音楽的融合 (U)NITYの織りなす斬新なサウンド

文●岡本郁生  高橋慎一監督による話題の映画『Cu-Bop across the border』が公開中だ。2015年に公開されて異例のロングランを記録した『Cu-Bop CUBA~New York music documentary』をもとに、その後に激変したキューバ~米国情勢を踏まえて再撮影と再編集を施した作品である。前作にはなかった、ラッパーのテルマリーによるナレーションが挿入されるなど、よりわかり易さが工夫されているが、基本的な骨格は変わっていない。つまり、キューバ

[2019.01]パンチョ・アマート キューバの国宝的トレス奏者、待望の再来日!

[2019.01]パンチョ・アマート キューバの国宝的トレス奏者、待望の再来日!

文●太田亜紀 text by AKI OTA  今年は日本とキューバ外交関係樹立90周年、キューバ解放60周年という日本とキューバにとって意義深い年。そんな年にふさわしいビッグ・アーティストが久々に来日する。パンチョ・アマートは現在、キューバ国内外の批評家に現代最高のトレス奏者と評される。その功績が評価されキューバ政府から2010年キューバ音楽大賞が贈られた。キューバ音楽の歴史、伝統のリズムやトローバ、クラシックギターやピアノのモントゥーノまで徹底的に研究。現在はキューバ発

[2018.08]特集:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと
受け継がれるキューバ音楽の遺伝子 特別対談 ダーリン.saeko × Yacel Sagarra

[2018.08]特集:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと 受け継がれるキューバ音楽の遺伝子 特別対談 ダーリン.saeko × Yacel Sagarra

文●太田亜紀 text by AKI OTA  ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(以下BVSC)の映画が日本で公開されてから18年。この夏、その続編が『BVSC★アディオス』として帰ってくる。音楽プロデューサー、ニック・ゴールドとフアン・デ・マルコスの語りに導かれ、すでにその多くが故人となったあの老ミュージシャンたちに再びスポットが当てられる。音楽シーンから身を引いていたイブライム・フェレールが再び呼び出されるまでのストーリー。オマーラ・ポルトゥオンドとフェレールが共演する

[2018.08]特集:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと
受け継がれるキューバ音楽の遺伝子 INTERACTIVO
ROBERTO CARCASES interview

[2018.08]特集:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと 受け継がれるキューバ音楽の遺伝子 INTERACTIVO ROBERTO CARCASES interview

文●太田亜紀 text by AKI OTA  今世紀初めにキューバ音楽シーンに衝撃の登場を遂げたインタラクティーヴォ(※)が遂にこの夏、キューバからフジロックフェスティバル出演のために初来日を果たす。サルサ、ティンバ、ファンク、ポップ、ロック、ヒップホップ、アフロキューバン、国内外の様々なリズムや要素をふんだんに盛り込んで、ルーツを色濃く感じさせつつも枠にとらわれず、グルーブ感に溢れたカラフルなサウンドはとにかく聴く者を驚かせ、楽しませてくれる。 (※注:同グループは、

[2018.08]BANDERAS ハード・サルサ~ラテン・ミュージックの
新たな道を切り開く 【特集:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと受け継がれるキューバ音楽の遺伝子】

[2018.08]BANDERAS ハード・サルサ~ラテン・ミュージックの 新たな道を切り開く 【特集:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと受け継がれるキューバ音楽の遺伝子】

文●岡本郁生 text by IKUO OKAMOTO  噂のサルサ・バンド、バンデラスのファースト・アルバム『ラ・バンデラ』が完成した。  昨年9月、本誌の連載「Tu Solo Tu」で取り上げたのは、セカンド・7インチ・シングル「Turn your lights down low / ¡AY JOE !」がリリースされた直後だったが、そのあと、今年3月にはスイスのレーベル、Matasuna Recordsから、ファースト・シングル「Tema de Banderas /

[2018.07]ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ ★ アディオス

[2018.07]ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ ★ アディオス

文●田中勝則 text by KATSUNORI TANAKA  時間が経過するのは早いものだ。『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のCDが発売されたのが1997年だから、もう20年以上が過ぎようとしている。  イギリスのインディー・レーベルであるワールド・サーキットにとってはじめての海外レコーディングになったのが、96年に制作されたこのアルバムだった。ワールド・サーキットの社長であるニック・ゴールドはこのとき、若い頃からあこがれていたライ・クーダーをプロデューサーに迎え

[2019.04]パンチョ・アマートに訊く
キューバ音楽のこと

[2019.04]パンチョ・アマートに訊く キューバ音楽のこと

文●田中勝則/写真●宮ヶ迫ナンシー理沙 text by KATSUNORI TANAKA / photos by NANCI LISSA MIYAGASAKO  まるで高校野球のような一生懸命さ。パンチョ・アマート楽団の来日公演を一言で表せば、そういうことになるのだろうか。とうに還暦を過ぎたパンチョ自身を別にすれば、メンバーのほとんどは若手。それが最初から最後までまったく手を抜くことなく、お客さんに喜んでもらうために懸命に演奏する。そもそも彼らがやっている「ソン」という音楽