世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 tricolor の新形態? tricolor BIGBAND!!! 〜日本で進化するアイリッシュ音楽の最高地点を示すラージアンサンブル

[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 tricolor の新形態? tricolor BIGBAND!!! 〜日本で進化するアイリッシュ音楽の最高地点を示すラージアンサンブル

文●おおしまゆたか text by YUTAKA OSHIMA  わが国のアイリッシュ系の演奏活動の近年の盛り上がりは多彩な形に展開されているが、総勢十三名のミュージシャンが集まった「ビッグバンド」は空前である。こういう企画を tricolor がやる、というのがまず新鮮だ。かれらはむしろ、背伸びしない、自然な流儀のバンドだったからだ。どうしてこんなことを思いついたのだろうか。 tricolorの3名。左から中村大史、中藤有花、長尾晃司 ▼

[2019.02]ケルティック・クリスマス2018

[2019.02]ケルティック・クリスマス2018

文と写真●松山晋也 text and photos by SHINYA MATSUYAMA  トラッド・フォーク・ファンにとっては毎年暮れのお楽しみになっている〈ケルティック・クリスマス〉。去る12月におこなわれた〈ケルティック・クリスマス 2018〉も大いに盛り上がったが、その余韻も生々しいうちに、参加ミュージシャンたちの貴重な肉声をお届けしておこう。(ただしスペースが限られているので、私の質問は省き、特に重要な発言部分だけを編集)  今回も3組。イースト・ポインターズ

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[2017.11]祝・結成55周年! 世界中で愛される ザ・チーフタンズ

[2017.11]祝・結成55周年! 世界中で愛される ザ・チーフタンズ

文●松山晋也  この11月から12月にかけての公演が通算11回目の日本ツアーとなる〝アイルランドの音楽大使〟チーフタンズ。1962年の結成から数えてなんと55年。創設時のメンバーはリーダー/イリアン・パイプス奏者のパディ・モローニただ一人となり、彼以外の黄金期メンバーも近年はフルートのマット・モロイとバウロン/ヴォーカルのケヴィン・コネフの2人だけになっているが、ハープ奏者トリーナ・マーシャルやカナダのフィドル&ステップ・ダンスの兄弟ネイサン&ジョン・ピラツキなどを中心に、

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[2017.05]トヨタ・ケーリー・バンド

[2017.05]トヨタ・ケーリー・バンド

 昨年、日本代表としてアイルランドの伝統音楽フェスティバルに出場し、大絶賛されたトヨタ・ケーリー・バンド。バンド主催のケーリー(ダンスパーティー)に開催当初から参加し、後進の指導にも熱心なダンサーの寺町靖子さんを交え、音楽とダンスの両面からケーリーに迫る座談会を行った。 文●おおしまゆたか おおしまゆたか 今回の特集では普通にあるコンサート向けのバンドではなく、ケーリーバンドに話を伺いたいと思いました。そもそも日本におけるケーリーバンド主導の定期的なケーリーの開催を望む根

[2017.05]特集:日本人のアーティスト達による
ケルト/アイリッシュ音楽のムーヴメント

[2017.05]特集:日本人のアーティスト達による ケルト/アイリッシュ音楽のムーヴメント

文●おおしまゆたか  それに初めて気がついたのは2010年秋、『TOKYO IRISH GENERATION』というオムニバスがリリースされた時だった。そこで演奏されている音楽はいずれもアイルランドをはじめ、広く「ケルティック」と呼ばれるタイプの音楽だったが、どれもこれも恐しく質が高い。このまま現地へ持っていっても充分通用するだろうとぼくの耳には聞えた。しかもみな「借り物」ではない。単純にあちらの楽曲や演奏を忠実にコピーしました、というものではなかった。伝統音楽のエッセンス

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