世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2019.04]映画の中の新しい音楽

[2019.04]映画の中の新しい音楽

文●圷 滋夫 text by SHIGEO AKUTSU  今年のアカデミー賞作品賞受賞作『グリーンブック』。まだ黒人差別が合法だった1962年のアメリカ南部を、実在の黒人ピアニストのドン・シャーリーと、彼に傭われた白人運転手トニー・バレロンガがドサ廻りをする。社会派なテーマを娯楽映画に昇華し、ウェルメイドな感動作に仕上げたのは、なんとあのお下劣ギャグ満載の『メリーに首ったけ』や『愛しのローズマリー』などのピーター・ファレリー監督だが、弱者に対する温かな視線は何ら変わる事は