世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2021.08]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り13】 八重山のアンガマ −帰還する祖先神との交流−
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[2021.08]【沖縄・奄美の島々を彩る歌と踊り13】 八重山のアンガマ −帰還する祖先神との交流−

文:久万田晋(くまだ・すすむ 沖縄県立芸術大学・教授)  沖縄県の南端に位置する八重山の島々では、旧盆(盂蘭盆)のことをソーロン(精霊)と呼ぶ。島によっては、この時期にアンガマといって顔を笠や手拭いで覆い隠した青年男女の一行が集落の家々を歌い踊りながら巡り廻るのである。一行の先頭にはウシュマイ(爺)とンミ(婆)と呼ばれる老人の面を付けた存在がいて、各家で人々と数々の問答を行う。この老人は旧盆にムラに還ってきた先祖の代表すなわち祖先神であり、それに続く一行は祖先神に従う精霊た

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[2021.06]【TOKIKOの 地球曼荼羅 ⑪】モンスーン、震えるアジア

[2021.06]【TOKIKOの 地球曼荼羅 ⑪】モンスーン、震えるアジア

文●加藤登紀子 ※こちらの記事は、6/16からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 ❶ 6月の雨、降り続けてる  アジアでの歴史の大きな波がなぜ6月なのか、モンスーンの嵐の中に、民衆の叫びが聞こえてくるようで、「モンスーン」という歌を作詞作曲しました。  「東京、北京、ホーチミン、バンコック、沖縄、マニラ、ヤンゴン...。6月の雨、降り続けてる、過去のページを開けたまま」  忘れがたい歴史の日付け、といえばまず、1989年6月4日、北京

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[2019.05]島々百景 #39 石垣島

[2019.05]島々百景 #39 石垣島

文と写真:宮沢和史  廃藩置県により1879年から琉球弧の与論島より南西の諸島をはすべて沖縄県と呼ばれるようになったわけだが、沖縄本島から与那国島までの続く長い島嶼群を我々他県の者はひとくくりに〝おきなわ〟と捉えがちだが、島によって文化伝統、言葉や祭事、踊りなどの芸能、に大きな違いがある。島の数だけ文化があると言っても言い過ぎではない。沖縄本島最北部の辺戸岬から与那国島の中心地まで600㎞もあり、今では島々の行き来は容易だが、かつては閉鎖された世界観の中で独自の生活を守って

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