世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2018.10]ブラジルフィールドワーク #05 アマゾン
シングー川流域
先住民消防団発進!

[2018.10]ブラジルフィールドワーク #05 アマゾン シングー川流域 先住民消防団発進!

文・写真●下郷さとみ text & photos by SATOMI SHIMOGO  いまこの原稿をアマゾンの森に囲まれた先住民族の村でハンモックに揺られながら書いている。NPO法人熱帯森林保護団体(RFJ)の代表・南研子さんに同行して、アマゾン川の主要支流のひとつであるシングー川流域の村々を3週間かけて訪ね歩いているところだ。  RFJは、森と川の恵みと共に生きる先住民族の支援を通してアマゾン熱帯林を守るという活動を30年に渡って続けてきた。私は通訳やプロジェクトのコ

[2020.02]ブラジルフィールドワーク #21
環境正義と環境レイシズム

[2020.02]ブラジルフィールドワーク #21 環境正義と環境レイシズム

世界で森が燃えている  森が燃えている。昨年6月は北極圏のアラスカ、シベリアで。8月はアマゾンが燃え始め、9月には東南アジアのボルネオ島やスマトラ島でも。10〜11月にはカリフォルニアが。そして9月にオーストラリアで始まった森林火災は年が明けてもまだなお、炎が収まる兆しがない。乾期の森林火災はオーストラリアでは自然現象のひとつだとはいえ、例年にない規模で拡大し続けている。  世界中で頻発し大規模化する森林火災の背景にあるのは、大気の高温化と乾燥化だ。火元の原因が自然発火で

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[2019.11]ブラジルフィールドワーク #18
「燃えるアマゾンの森」のニュースを読み解く

[2019.11]ブラジルフィールドワーク #18 「燃えるアマゾンの森」のニュースを読み解く

「乾季のアマゾンは灼熱砂漠だ」と言ったら、どれだけの人が信じてくれるだろうか。とりわけ今年のアマゾンは、息をするのも苦しいほどの半端ない暑さだった。乾き切った空気に喉がヒリヒリと焼き付いた。日中の気温は連日、軽く40度を超えて、湿度は10%ちょっと。いつにも増して本当に過酷な旅だった。