世界の音楽情報誌「ラティーナ」

小松亮太インタビュー (1)  著作「タンゴの真実」編

小松亮太インタビュー (1) 著作「タンゴの真実」編

 文●吉村俊司  ピアソラ生誕100周年というタンゴ界にとってひとつの節目の年である今年、著書『タンゴの真実』を発表し、またアルバム『ピアソラ:バンドネオン協奏曲 他』のリリースを控える小松亮太氏にお話を伺った。  白状しておくとこのインタビュー、当初はアルバムについて語っていただくのがメインの予定だった。しかも私が彼の著書を手にしたのはインタビュー当日の朝。そんなわけで、本についてはどの程度お話を聞けるか未知数の状態で臨んだのだが、いざ話が及ぶとものすごい熱量で大いに語

16
[2016.06]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #1 編曲残酷物語

[2016.06]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #1 編曲残酷物語

文●小松亮太 text by RYOTA KOMATSU  小松亮太さんの著書『タンゴの真実』が発売されたことを記念して、過去の月刊ラティーナに連載した記事を掲載致します。  「30歳代近辺の読者と年齢も近く、実力も知名度もある亮太さんにぜひ新連載を」というお話をいただいた。タンゴに纏わる、なるべく今まで語られて来なかったこと(裏話から専門的な音楽論、個人的体験記から与太話まで)を中心に一生懸命書かせていただこうとは思うが、そもそも冒頭に挙げた坂本 悠さん(本誌スタッフ)

3
[2016.07]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #2 昔よりも現在の方がずっといいことだってあるぞ!

[2016.07]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #2 昔よりも現在の方がずっといいことだってあるぞ!

文●小松亮太 text by RYOTA KOMATSU  小松亮太さんの著書『タンゴの真実』が発売されたことを記念して、過去の月刊ラティーナに連載した記事を掲載致します。  早くも連載第2回目である。さあどうしよう。人というものは現在の話題に惹かれるものなのだし、僕だって昔話しかできないタンゴ・マニアのようにはなりたくない。難しいけれども、半世紀前には力を失い始めたと言われるこのジャンルだからこそ「昔は良かった」だの「また誰かが死んだ」というのではない、前向きなコラムに

3
[2016.08]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #3 東京バンドネオン倶楽部の軌跡(前篇)

[2016.08]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #3 東京バンドネオン倶楽部の軌跡(前篇)

文●小松亮太 text by RYOTA KOMATSU  小松亮太さんの著書『タンゴの真実』が発売されたことを記念して、過去の月刊ラティーナに連載した記事を掲載致します。  ときどき音楽やスポーツなどのエンターテイメントの世界で「プロ意識」とかいう格好のいい言葉を耳にするが、外部の人に「近寄りがたい世界」を印象づけるための特に具体性もない胡散臭い日本語、というのが率直な印象だ。そもそも向上心や誠意ある人は「意識」を他人に見せている暇があったら実質的な準備や鍛錬をしたいも

2
[2016.09]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #4 東京バンドネオン倶楽部の軌跡(後篇)

[2016.09]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #4 東京バンドネオン倶楽部の軌跡(後篇)

文●小松亮太 text by RYOTA KOMATSU  小松亮太さんの著書『タンゴの真実』が発売されたことを記念して、過去の月刊ラティーナに連載した記事を掲載致します。  東京バンドネオン倶楽部(以下TBC)の毎年の活動は、まず会場の確保から始まる。そもそも東京で土日または祭日の演奏会場を予約することは至難で、大概は半年あるいは1年前からの抽選だ。同時に本番の一週間前に約40名が出入り可能な最終リハーサルの会場を確保するのも容易ではない。  それら日程が決まると、僕

2
[2016.10]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #5 小松亮太の最大の弱点とその対策

[2016.10]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #5 小松亮太の最大の弱点とその対策

文●小松亮太 text by RYOTA KOMATSU  小松亮太さんの著書『タンゴの真実』が発売されたことを記念して、過去の月刊ラティーナに連載した記事を掲載致します。  音楽に直接関わることなら寝食を忘れて頑張ることができる僕だが、苦手なことや興味がない事となると完全に馬耳東風モードとなって10年単位でおっぽらかすことができる。こういうヤツに罰が当たらないはずはなく、実のところ僕はミュージシャンとしてはあまりにも恥ずかしい弱点を持っている。こんな恥部を誌上で告白する

2
[2016.11]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #6 キミは志賀 清を知っているか

[2016.11]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #6 キミは志賀 清を知っているか

文●小松亮太 text by RYOTA KOMATSU  小松亮太さんの著書『タンゴの真実』が発売されたことを記念して、過去の月刊ラティーナに連載した記事を掲載致します。  どうしても僕にはバンドネオンの説明をする際に、例の「悪魔が発明した楽器」うんぬんのキャッチフレーズを紹介する勇気がない。自分の商売道具を指して「これはムズカシイ楽器でございましてねえ」という素振りをするのがどうにも恥ずかしい。今やABCがランダムに並ぶパソコンのキーボードをブラインドタッチで使いこな

2
[2016.12]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #7 ジャンルも人も十人十色、
だが…

[2016.12]連載 小松亮太のタンゴ場外乱闘 #7 ジャンルも人も十人十色、 だが…

文●小松亮太 text by RYOTA KOMATSU  小松亮太さんの著書『タンゴの真実』が発売されたことを記念して、過去の月刊ラティーナに連載した記事を掲載致します。  この世界に長く身を置いていると、向こうから歩いてくる業界関係者の「種別」を大まかに判別できてしまう。アロハや口髭(ジャズ)、地味な割に主張の強いボサボサ頭(クラシック・但し男性)、昭和っぽいパンチパーマ(演歌)等々だが、こうしたことは業界人のみならず愛好家にも強く表れるもので、矢沢永吉さんの公演会場

1
[1982.06]連載① アストル・ピアソラ物語〈青春時代〉

[1982.06]連載① アストル・ピアソラ物語〈青春時代〉

この記事は中南米音楽1982年6月号に掲載されたものです。 アストル・ピアソラは、1921年3月11日生まれ。ピアソラの生誕100年を記念し、当時の記事をそのまま掲載いたします。 本エントリーは、3/30(火)までは無料でお読みいただけます。3/31(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 文●高場将美  今年1月、ついにアストル・ピアソラが日本にやってくる。ピアソラの音楽をより深いところまで味わうために、この連載をスタートする。

9
[1982.07]連載② アストル・ピアソラ物語 〈放浪の時代〉

[1982.07]連載② アストル・ピアソラ物語 〈放浪の時代〉

この記事は中南米音楽1982年7月号に掲載されたものです。 アストル・ピアソラは、1921年3月11日生まれ。ピアソラの生誕100年を記念し、当時の記事をそのまま掲載いたします。 本エントリーは、3/30(火)までは無料でお読みいただけます。3/31(水)からは、有料定期購読会員の方が読める記事になります。定期購読はこちらから。 文●高場将美 1 大学講堂……革命の第一歩  パリの音楽教授ブランジェ女史に自分の音楽を教えてもらったアストル・ピアソラは、バンドネオンを手

8