世界の音楽情報誌「ラティーナ」

[2020.01]南米に変動期再来 ボリビア政変で先住民族の悪夢甦る

[2020.01]南米に変動期再来 ボリビア政変で先住民族の悪夢甦る

文●伊高浩昭(ジャーナリスト) text by HIROAKI IDAKA  ラ米2019年最大の出来事はボリビアで11月に米国絡みで起きた民・軍合同のクーデターであろう。この政変は、スペイン人らの米州侵略に始まる先住民族蔑視・蹂躙・殺戮の悪行の歴史の再現であるがゆえに極めて深刻だ。先住諸民族が「アブヤ・ヤラ」と呼ぶアメリカ世界(米州)に生まれた現代史上初の先住民族中心の民主政権が葬られたのだ。 ▼先住民族の復権  スペイン人は十字架と剣をかざし、キリスト神とスペイン国

[2019.04]〔特別報告〕キューバが4月、新憲法公布へ
ベネズエラの政情混乱は長期化か

[2019.04]〔特別報告〕キューバが4月、新憲法公布へ ベネズエラの政情混乱は長期化か

文●伊高浩昭(ジャーナリスト) text by HIROAKI IDAKA  米州唯一の社会主義国キューバは2019年2月24日、国民投票で新憲法を承認、4月10日の公布をもって「社会主義市場経済」に慎重ながら公式に踏み込む。投票前日の2月23日、キューバの最重要同盟国ベネズエラでは、トランプ米政権がでっち上げた架空傀儡政権がニコラース・マドゥーロ大統領(56)の「ボリーバル主義政権」の打倒工作に失敗した。だが米国はベネズエラ、キューバ、ニカラグアのラ米3国左翼政権の「同時