ラティーナ|2019年2月号

33

[2019.02]「答えのないこと」へのまなざし 〜中村佳穂『AINOU』インタビ…

文●安東嵩史 text by TAKAFUMI ANDO  京都出身のシンガー・ソングライター中村佳穂が2年半に及ぶ制作期間を経て発表した新作『AINOU』は、間違いなく2018年に発売されたアルバムの中でも最重要な作品の一つと言えるだろう。  ピアノ弾き語りの雰囲気が色濃かった前作『リピー塔がたつ』と比べて…

[2019.02]すべての生の「しるべ」として〜 七尾旅人『Stray Dogs』…

文●安東嵩史 text by TAKAFUMI ANDO  時代が作らせる音楽、というものがある。  声高にメッセージを叫ぶようなタイプの曲だけではなく、その時代時代の状況や出来事に感応して、またはその少し先の時代の気配を鋭敏に察知して、音楽家は音楽家のみがなしうる話法で、彼らに見えている世界を作品…