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[2020.01]「昔の人が積み重ねてきたことって深すぎます」 〜箏奏者・杉浦充にきく〜

文●松村 洋 text by HIROSHI MATSUMURA

 世界各地のさまざまな音楽を聴くが、日本の〝純邦楽〟とはなじみが薄いというかたが、本誌読者にはけっこう多いのではないだろうか。生田流箏曲〈峰と海の会〉を主宰する杉浦充の新作『琴が奏でるおめでたい調べ〜令和、美しき時代に〜』は、そんなかたにも親しみやすいアルバムだ。十三絃の箏に大型の十七絃箏や二十絃箏も加えた編成で、杉浦の自作曲のほか小学唱歌「春が来た」や長唄の「元禄花見踊り」など、誰もが耳にしたことのある曲が楽しめる。さらに、美和円香と共演した古典曲「八段」は聴き応え十分だ。

 杉浦充は愛知県豊橋市出身。6歳で父に琴の手ほどきを受け、高校卒業後はNHK邦楽技能者育成会で学んだ。ソロの〝独箏〟ほか、自由なコラボレーションを展開してきた杉浦は、「お正月の家族団欒など、ひたすら平和で温かくて優しい時間を演出する一助となる」ような箏曲入門の作品集を、と考えてアルバムを作ったという。この新作や、お琴の魅力について話をきいた。

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