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[2018.12]【連載 それでもセーヌは流れる 119】ジェーン・バーキンの極私的日記を読む

文●向風三郎

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「ジェーン・バーキン著『マンキー・ダイアリーズ』(2018年Fayard刊)」

 イギリス出身の女優・歌手ジェーン・バーキン(1946〜)が、11歳の時から断続的に書き続けてきた極私的日記を(書き直しなしで)整理編集、自らフランス語翻訳して発表出版、題して『マンキー・ダイアリーズ』。マンキーとは少女の時に縁日くじ引きで当てた猿のぬいぐるみ人形の名前で、日記の告白相手となった。それは少女時代から大人になってさえもいつも寝床に一緒にいてくれないと眠れないフェティッシュで、旅先にも必ず持っていった。10月3日に刊行されたその第1巻は、1957年から1982年までの日記を集めたもの。ロンドンでの少女時代から、18歳で女優デビュー、20歳で映画音楽作曲家ジョン・バリー(007シリーズの音楽)と結婚、女児ケイトを出産後離婚、フランスに渡りセルジュ・ゲンズブールと邂逅恋仲に、その後ろ盾でフランスで歌手・女優として大成功、シャルロット出産をはさむ12年の愛情生活が1980年に破綻、映画監督ジャック・ドワイヨンと新生活、女児ルーを出産するところでこの第1巻は終わっている。来年出版予定の第2巻はそこから2013年の長女ケイト・バリーの謎の死(事故説と自殺説あり)までが収められる予定で、バーキンはケイトの死で日記の役目は終わったとして、その後は全く書いていない。

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