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[2021.10]【中原仁の「勝手にライナーノーツ」⑮】 Liniker『Indigo Borboleta Anil』

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Liniker『Indigo Borboleta Anil』
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 2010年代後半からブラジル音楽シーンに続々と登場して成功を収めた、LGBTQ+のアーティストたち。その中でも歌手として一二を争う実力者が、リニケルだ。

 リニケル(Liniker de Barros Ferreira Campos)は1995年6月3日、サンパウロ州内陸のアララクァラ生まれ。10代から演劇の舞台に立ち、2015年に自身のバンド、オス・カラメロウズ(Os Caramelows)を結成。2016年、ファースト・アルバム『Remonta』を発表。自作の曲で固め、シェニア・フランサ、タッシア・ヘイス、トゥリッパ・ルイスといったゲストも迎え、声の力と歌唱力、コーラスやホーンを含むソウルフルなサウンドで鮮烈な印象を与えた。

 2019年のセカンド・アルバム『Goela Abaixho』は、ゲストにマームンヂを迎え、広義のブラック・ミュージックを網羅、話題作となりヒットした。

 2020年、オス・カラメロウズと別れてソロとなることを発表。パンデミック期に複数のシングル曲をリリースし、2021年9月、初ソロ名義のサード・アルバム『Indigo Borboleta Anil』を配信でリリースした。12月にはLPが限定発売される。

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