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[2018.02]ニコラス・ゲルシュベルクとの出会い〜タンゴ・バイオリニスト 柴田奈穂の新たなる挑戦の始まり

文●土方孝人 texto por TAKAHITO HIJIKATA

 2015年9月5日 柴田奈穂は、自分の率いる「LAST TANGO」のライヴをブエノスアイレスの「ピスタ・ウルバナ」で行ない、このライヴでピアノのニコラス・ゲルシュベルクと初共演することになっていた。ニコラスのことは、柴田が現地到着以来、世話になっていた高野博昭・正子ご夫妻から紹介された。高野夫妻からは「ピアソラの孫、ダニエル・〝ピピ〟・ピアソラのバンド「エスカランドゥルム」のピアニスト、兼アレンジャーで、モダン・タンゴの代表的ミュージシャン」と聞いていたが、プロフィールを見ると、他にも、素晴らしい経歴を持っているミュージシャンだと分かった。

 そこで、「LAST TANGO」のレコーディングに参加出来るかと聞くと、奇跡的に、2時間だけならという答えだった。一方、ニコラスも、柴田を「よく弾けている。」と評価して、レコーディングの際に高野氏に「是非、ゲルシュベルク・セステートのライヴに、ゲストとして参加して欲しい。」と申し入れをして来た。これは、柴田が「LAST TANGO」で作って来たインプロを交えたモダンなサウンドと、ニコラスのジャズ的なアプローチを取り入れた方向性がマッチしたことが大きな理由だと思われる。アルゼンチンではインプロビゼーションをするバイオリニストが少なく、柴田のコードに沿ったアドリブには、セステートのメンバーもビックリしたとのこと。

_2017年京都BsAs-TokyoXXX

 15年9月23日、柴田がゲルシュベルク・セステートに参加するために「テアトロ・マルガリータ・シルグ」に行くと、2バンドの出演で、もう一方が、ディエゴ・スキッシ・キンテートであったとのこと。このようなハイレベルな世界に身を置けたことは、柴田にとって、かけがえの無い経験になった。

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