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ラティーナ夏セール オススメの10枚(ブラジル盤・新世代編)

①TIAGO IORC / TROCO LIKES
チアゴ・イオルク / トロコ・ライクス
2,090円 → 1,078円(割引: 48%OFF)

 生まれて間もなく家族の移動に伴いイギリスへ渡り5歳までの幼少期を過ごし、その後家族のふるさとであるリオ・グランデ・ド・スール、そして青春期の数年をアメリカで過ごしているチアゴ。気持ちがより自由に表現できるという英語でソングライティングをしてきた為、これが初の葡語を中心とした楽曲を収めたアルバムだ。学生時代に参加したフェスティバルで注目され、トントン拍子にドラマやコマーシャルソングに起用された。ギター片手に歌うポップフォーク、ジョンメイヤーなどの欧米音楽好きにはぴったりはまる。2008年にSLAPより出した最初のアルバムは、ビクターより日本盤も出て、韓国でも外国人アーティストとして人気がある。アルバムタイトルは、SNSでの”イイネ”などの賞賛を意味し、現代のインターネット社会で他人から認められたい一心で空虚な同意や共感を得たがることに対する疑問を投げかけた内容となっている。(月刊ラティーナ2016年3月号掲載:Lissa)

上記アルバムのライヴDVDもあります。とにかく女子からの人気がすごい!イケメンっぷりを堪能するなら、是非DVD↓でどうぞ!

TIAGO IORC / TROCO LIKES AO VIVO (DVD)
チアゴ・イオルク / トロコ・ライクス・アオ・ヴィーヴォ (DVD)
3,630円 → 1,650円(割引: 55%OFF)

 ノヴェーラ(TVドラマ)のヒットにより一躍ブラジル女子たちの心を鷲掴みにしたブラジリア出身の若きSSW。本作は彼が一昨年にリリースしたポップ色全開の『Troco Likes』から多く選曲された全編ギター弾き語りのライブ盤。前述のスタジオ作はジョン・メイヤーやエド・シーランなどが今のようにアレンジ過多になる前の真っ直ぐさを垣間見たりして人気の理由も納得!360度聴衆に囲まれ甘いマスクの主役登場、黄色い声援、紡ぐメロディーはどれも美メロで1曲目から大合唱… こう書くと非常に軟派な印象になるが、ギターも歌も実に洗練されており、その上曲も良いのでポップスとしての完成度が光る。聴いていて心地良いし、ライブ空間がどんどん熱を帯びていく様は美しくもある。導入部分から全体のカメラワークまで映画のワンシーンのような質感で録音も良いのも特徴的。晴れた休日の昼間に大きな音で流しておきたい好作品だ。(月刊ラティーナ2017年7月掲載:村田匠(カルナバケーション))

②FEDERICO HELIODORO / ACORDAR
フレデリコ・エリオドロ / アコルダール
2,200円 → 1,320円(割引: 40%OFF)

 これまで新世代ミナス派のシーンでの活動が伝えられてきたベーシストのFrederico Heliodoro。だが、本作で、SSWアフォンシーニョの息子でもあるFredericoは、自分のオリジナル曲をギター片手に歌う。モントルー・ジャズ・フェスティバルでのギタリストのコンペティションで優勝し注目を浴びるPedro Martinsの参加も重要だ。結果、ポストロックの先を行く、ブラジリアン・ポストロックの傑作が誕生した。
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 これまで新世代ミナス派のシーンで、セッション・ベーシストのトップ・プレイヤーとして多くのアーティストを支え、またジャズ/インスト寄りの自身のリーダー作品を発表し注目されてきたフレデリコ・エリオドロ。彼はミナス・シーンを支える中堅シンガーソングライターのアフォンシーニョの息子としても知られるが、本作ではベースと一旦置いて、自分のメロディックなオリジナル曲をギター片手に歌う。父譲りの歌声は柔らかい。彼の「スリーピースバンド」には、モントルー・ジャズ・フェスティバルでのギタリストのコンペティションで優勝し注目を浴びるペドロ・マルチンスが参加。ドラムは、アントニオ・ロウレイロとの活動でも知られるミナス若手ナンバーワン・ドラマーのフェリペ・コンチネンチーノ。ミナスの3人の気鋭の才能が集結し「ロック」する。ポストロックの先を行く、ブラジリアン・ポストロックの傑作が誕生した。

 アフォンシーニょを父に持つフレデリコ。新世代ミナス派のシーンでトップ・ベース・プレイヤーとして活躍、ジャズ/インスト寄りの自身のリーダー作品を発表し注目されてきた彼が、自分のメロディックなオリジナル曲をギター片手に歌ったのが本作だ。父譲りの歌声は柔らかい。彼の「スリーピースバンド」の専属ギタリストはペドロ・マルチンス、ドラムはフェリピ・コンチネンチーノ。気鋭の才能が集結し「ロック」する。ポストロックの先を行く、ブラジリアン・ポストロックの傑作だ。(月刊ラティーナ2017年6月号掲載 文:花田勝暁)

③ORITÁ / ORITÁ
オリター / オリター
2,420円 → 1,210円(割引: 50%OFF)

 昨今の新世紀ジャズに通じるブラジリアン・ニューウェイヴといってもいいだろうか。ソロやペドロ・アルテリオとのデュオでも精力的に活動するピアニストのブルーノ・ピアッサを中心に、ヴァネッサ・モレーノとのコンビで話題を呼んでいるベース奏者フィ・マロスティカ、ジャズからポップスまで振り幅の広い活動を行なうドラマーのガブリエル・アルテリオという3人によるインスト・トリオ。基本的にはリリシズムに満ちたピアノ・ジャズといったイメージがあり、テクニカルなインプロヴィゼーションよりも、音響的な空間作りにこだわっているように感じられる。楽曲によっては、スキャットやフェンダー・ローズなどをフィーチャーして、モダンなクロスオーヴァー・サウンドを構築。その一方でアコースティックにこだわるオーガニックなナンバーもあり、ブラジルのジャズ・シーンの豊潤さにも気付かせてくれる逸材だ。(月刊ラティーナ2016年9月号掲載:栗本 斉)

④ARVOLL / ROYAL SUNSET
アルヴォル / ロイヤル・サンセット
2,640円 → 990円(割引: 63%OFF)

 昨年リリースしたアレシャンドリ・ヴィアナ・トリオとしてのデビュー作『Ânimo』が、ブラジルはもとより欧州・日本でも大変高い評価を受けたポルト・アレグレ出身/サンパウロ在住のピアニスト、アレシャンドリ・ヴィアナ。彼の新作は、彼のもう1つのメインユニット「アルヴォル」のデビュー作だ。「トリオ」の方では端正なピアノ・トリオ・サウンドを特徴とするが、本ユニットではアレシャンドリは主にシンセサイザー/エレピを弾く。管楽器のヒカルド・メルテリは曲ごとに楽器を持ち替え、ドラムのスチアン・オルセンはエレクトロニカ/ヒップホップにも通じ、華のあるビートを刻む。勢いのある3人の演奏は、現代的なテクスチャー/ビートにのって、ロック、ジャズ、エレクトロの最前線を駆け回る。ただ、ビートの上でもアレシャンドリの中毒性の高いメロディーセンスは健在で、頭の中を美しいメロディーがループし続ける。現在の世界中のジャズを見渡しても異彩を放った怪作だ。(花田勝暁)

⑤LOUISE WOOLLEY / RESSONÂNCIAS
ルイス・ヴーレイ / ヘゾナンシアス
2,200円 → 1,045円(割引: 53%OFF)

 ルイーズ・ヴーレイは2013年にデビュー作を発表した1985年サンパウロ生まれのピアニスト。『共鳴』と題した2作目は、MPBからも影響を受けたという彼女らしくジャズでありながらどこか歌を感じさせるアルバムになっている。メンバーはロウレンソ・ヘベチスのアルバムにも参加していたブルーノ・ミゴット[B.]、レアンドロ・カブラルやDDG4のシヂエル・ヴィエイラらを招いたリーダー作も発表しているダニエル・ヂ・パウラ[Dr.]、エルメートの最新来日公演でも演奏したジョタ・P[Sax. & Fl.]、シコ・ピニェイロのグループにも参加するパウロ・マリェイロス[Tb.]という布陣。MPBの歌手リヴィア・ネストロフスキを招いた 2. 8. 、ルイーズの幼い愛娘ジュリアがスキャットする 6. と歌もあるが、温かい管楽器の音色と弾きすぎないピアノ、脇を固める堅実なリズムセクションのアンサンブルをじっくり聴きたい作品。(月刊ラティーナ2017年4号掲載:宮本剛志)

⑥MICHELE LEAL / PEIXE
ミシェリ・レアル / ペイシェ
2,640円 → 1,320円(割引: 50%OFF)

 数年前、自作の「ジャカランダー」がテレビドラマの挿入歌に使われた、ミナス生まれリオ在住のシンガー/ソングライター、ミシェリ・レアル。初のフル・アルバムは、先月号のリオの音楽特集でフィーチャーしたドメニコのプロデュースだ。愛らしい歌声の主が多い、元"+2"周辺の女性歌手と比べると、ミシェリの伸びやかな歌声には遠心力があり、野性的な魅力も備えている。ミナス濃度が全開の 2. 、アヴァン・サンバの 3. 、マラカトゥ調のタイトル曲 5. など曲想は多彩ながら、バンド・スタイルで録音したことに起因する統一感がある。ドメニコのリズム・クリエイターぶりは、多くの曲でドラムスを別のメンバーに任せていることもあってやや控えめだが、唯一のカヴァー曲9(40年代のカーニヴァルのサンバ)で本領発揮。 10. にはジャキス・モレレンバウムが参加している。オルタナ×オーガニックのバランスも良い佳作。(月刊ラティーナ2016年9月号掲載:中原 仁)

⑦FERNANDA GONZAGA / TODA PESSOA PODE SER INVENÇÃO
フェルナンダ・ゴンザーガ / トーダ・ペソア・ポーヂ・セール・インヴェンサォン
2,640円 → 1,705円(割引: 35%OFF)

 故ゴンザギーニャの娘、フェルナンダ・ゴンザーガは妹のアモーラ・ペラらとヴォーカル・グループのチカスで活動した後に現役を退いたが復帰。30代後半でこの初ソロ作を発表した。亡父の作品集だが有名な曲は少なく、父の旧友イヴァン・リンスを迎えた 3. とモスカを迎えた 9. は未発表曲。お楽しみはまだある。サウンド面のキーマン、ベルナルド・ハモス(ギター)とブルーノ・アギラール(ベース)はイチベレ・オルケストラ・ファミリアの出身で、アレックス・ブッキ(ドラムス)と共にジャズバンドを組んでいる。さらにハファエル・マルチニ(ピアノ)、ジョアナ・ケイロス(クラリネット)らが加わり、ジャズの要素や北東部のリズムを生かした重層的な演奏は、"下町のサンバとロマンチックなバラード" といったゴンザギーニャ作品のパブリック・イメージを痛快に覆した。兄ダニエルと妹もゲスト参加した、愛と企画力の勝利と言える好盤。(中原 仁)

⑧BAMBOO / BAMBOO
バンブー / バンブー
2,750円 → 990円(割引: 64%OFF)

 バンブーはリオを拠点とする5人組。ピアニストは米サニーサイドからの新作が話題のヴィトール・ゴンサルベスだ。ギターのベルナルド・ハモスとベースのブルーノ・アギアールはジョアナ・ケイロスとの活動でも知られる。本作は2010年のデビュー作となる。
 バンブーのブラジリアン・ジャズは「ブラジル音楽の要素を入れたジャズ」というよりは「ブラジル人の演奏するジャズ」の色が強い。ハモス作品が中心になった曲は、声の絡まない完全なインストゥルメンタルで、ブラジル的な柔らかさは控えめ。ハードなサックス・ブロウも聴けるし、バンド・サウンドにはUKジャズなどにも通ずる硬質な感覚がある。剛腕で、覚醒観ある演奏がカッコイイ。(高橋健太郎)

セカンドアルバム↓も是非どうぞ!

⑨RASHID / A CORAGEM DA LUZ
ハシッヂ / ア・コラージェン・ダ・ルス
2,090円 → 1,100円(割引: 47%OFF)

 エミシーダらと並ぶ新世代の担い手、ハシッヂ。これまでにEP/ミックステープが5作あるが、これが公式の1stアルバム。サンパウロ北部(ゾナ・ノルチ)界隈から輩出される才能のなかでも、分厚く重めのギャングスタとは一線を画し、社会への痛烈な批判をクール&ジャジーなメロディーで覆う独特のスタイルを貫く。生まれはサンパウロだが、育ちは本作のジャケットでもみられるミナス内陸部。音楽の嗜好もサンバからソウル、ロックにジャズまで実に幅広い。括りやポリシーに全く拘泥されない自由なミクスチャー感覚と真摯なブラジル・ヒップホップへの敬愛は、彼の音楽を軽快ながらリリカル、しかし図太く芯のある奥深い世界へと引き上げた。共演陣には大御所マノ・ブラウン、クリオーロ、マックス・ヂ・カストロ、ブラック・コンテンポラリーからイジー・ゴルドンら豪華な顔ぶれ。いま非常に勢いのあるシーンのなかでもキラリと光る秀作だ。(谷口 洋)

⑩LINEKER /LINEKER
リネケール / リネケール
2,420円 → 1,309円(割引: 46%OFF)

 リオ五輪でも性的少数者の活躍が話題になったが、一昨年前あたりから目立ち始めたLGBTや過激なヌーディティを含むセクシュアリティの解放には、ダイナミックに変化する今のブラジルの熱気を感じずにいられない。このリネケールは(同時期に脚光を浴びたソウル/R&B系のリニケルと混同されやすいが)すでに2012年にMPB歌集でデビューしており、ネイ・マトグロッソを小振りにした艶やかで中性的な歌声とダンサー/パフォーマーらしい孤高の美意識で異彩を放っている。音楽面では、クァルタベーやジュリアナ・ペルヂガォンとも活動する鍵盤奏者シカォンを相棒として、昨年のEPで極まったバンド・サウンドから、緻密に構築されたアレンジとシアトリカルな大胆さ、アンドロイドの如き多重コーラスの近未来サウンドへと変貌を遂げている。クァルタベーからはマリア・ベラウド・バストスとマリア・ポルトガルも参加。(月刊ラティーナ2017年4号掲載:松澤正宏)



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