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[2019.11]音と映像による舞踏会 モニカ・サウマーゾDVD『Corpo de Baile』 インタビュー

文●ヂエゴ・ムニス text by Diego Muniz

 モニカ・サウマーゾが2015年から2016年にかけて、ブラジル国内の11都市をツアーした『Corpo de Baile(コルポ・ヂ・バイリ)』が、この度映像化された。映画『セントラル・ステーション』などを手がけたヴァルテル・カルヴァーリョが、ブラジルの美しい風景を使用した映像による舞台演出を手がけ、その音楽世界を見事に表現した。ステージには9名のミュージシャンがオーケストラのような迫力のある演奏をし、モニカは安定したパフォーマンスを披露した。

 ギンガとパウロ・セーザル・ピニェイロの共作ばかりを歌った『Corpo de Baile』の、ベロ・オリゾンチのパラーシオ・ダス・アルチス劇場で収録されたコンサートは、それから3年を経て、SESC レーベルよりリリースされた。

「ステージに立って、プロジェクションされたその仕上がりが客観的に見られないことを残念に感じていました。このステージの記録をどうしてもとっておきたかった。だから、映像による舞台演出を手がけてくれたのがヴァルチーニョ(ヴァルテル・カルヴァーリョ)だったし、映像を残しておこうと決めたのです。将来的な展望はないまま、記録のための費用はすべて自分で負担しました」とモニカは語る。

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