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[2018.06]特集:ぼくらの音楽 久保田麻琴〜日本屈指のミュージック・トラヴェラーが 今見ている音の景色

文●松山晋也 text by SHINYA MATSUYAMA

 民謡クルセイダーズのインタヴューを終えた足で次に向かったのは、民クルをライ・クーダーやピーター・バラカンに紹介してリスナー層の拡大にも大いに貢献した久保田麻琴のインタヴュー現場なのだった。思い起こせば、70年代に沖縄の喜納昌吉を〝発見〟して本土での大ブレイクに導いたのも久保田である。

 久保田麻琴と夕焼け楽団~サンディー&ザ・サンセッツ、サンディーのソロ作品などの制作で70~90年代に世界各地の音楽を取り込み、近年は自身のレーベル〈Aby Record〉で阿波踊りや沖縄、宮古諸島の古謡の作品などを精力的に作り続けている日本屈指のミュージック・トラヴェラーは、最近のシーンの変化をどのように見ているのだろうか。

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