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[2015.10]ルス・デ・アグア 10年ぶりの新作は煌めく パラナ川の水面のような 珠玉作

文●宮本剛志

texto por TAKESHI MIYAMOTO

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 アルゼンチンの偉大な詩人フアン・L・オルティス。ルス・デ・アグアは彼の詩に音楽をつけた作品を2005年にカルロス・アギーレのレーベル、シャグラダ・メドラから発表。日本でも音楽を愛する多くの人に聴かれている。そして今年、その傑作から10年ぶりとなる二枚目のアルバムを発表した。

 先日ブエノスアイレスで行われたアカ・セカ・トリオとの公演レポートとともに、ルス・デ・アグアの中心人物であるピアニストのセバスティアン・マッキの最新インタビューをお届けしたいと思う。

 7月21日。会場はエスパシオ・トゥクマン。この日は彼らの演奏を待ち望んでいた人々が長い列をつくって開演を待っていた。会場の中ではディエゴ・スキッシや南米ツアーでブエノスアイレスを訪れていたギジェルモ・クレインの姿も見ることができた。

 まずはアカ・セカ・トリオから。さあ始めよう、というときに忘れ物を取りにステージ奥の控え室に駆け込むフアン・キンテーロ。突如ラグタイムのピアノを弾きだすアンドレス・ベエウサエルト、アニメのキャラクターのようにギターのカポをお手玉しながら戻るフアン。そしてそれをにこやかに見守るマリアノ・〝ティキ〟・カンテーロ。とてもリラックスした雰囲気で幕を開けたが、演奏が始まるとそのアンサンブルは素晴らしいものだった。そして数曲でフアン・パブロ・ディ・レオーネがフルートで参加していたが、彼は今冬アンドレスとともに来日予定である。

 次はルス・デ・アグア。まずはセバスティアン・マッキ、クラウディオ・ボルサーニ、フェルナンド・シルバの三人だけで新しいアルバムの冒頭曲「Crepúsculo en el campo de Gualeguay」を演奏。以降はアカ・セカのメンバーらを曲によって招きながら、新作からの楽曲に前作収録の「Fui al río…」を交えて演奏した。アンコールはアカ・セカ・トリオとともに彼らのアルバムにも収録されている「La mañana quiere irse」を。そしてアンコールの2曲目はカルロス・アギーレの「Pasarero」。この日の出演者全員での想いのこもった演奏に客席からも歌声が響き、歓声の中コンサートは終わりを迎えた。


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