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[2019.08]変わりゆく沖縄の海に響く島うたの心

文●岡部徳枝 text by NORIE OKABE

 沖縄音楽を心から愛したルポライターの竹中労。74年から75年にかけては、沖縄民謡唄者を引き連れ、日比谷野外音楽堂で3度にわたり「琉球フェスティバル」を開催するなど、その情熱をもって島うたを本土に伝えた偉大な人である。75年に竹中労が企画構成した2枚組アルバム『失われた海への挽歌』は、氏が〝島うたの神様〟と称した嘉手苅林昌を中心に、登川誠仁、知名定繁、照屋林助など錚々たる顔ぶれが参加した名作。解説で沖縄の海が変わっていくことへの哀惜の念を語り、「いま沖縄の海を奪い汚す者への、はげしい告発の〝うた〟となる」と説いた本作は、今日に於いては、一層切実なメッセージとして鳴り響く。竹中労の逝去から28年。その作品の現代版として、このたび『失われた海への挽歌2019』が発表される。80年代から嘉手苅林昌や大城美佐子などのリサイタルを手掛け、執筆やCD制作など多彩な活動で島うたの魅力を発信している小浜司がプロデュース。沖縄民謡界の最高峰である徳原清文、松田弘一、若手世代として台頭する内里美香、村吉茜が、海と共に生きてきた琉球弧の唄を聞かせる。ここでは、小浜司と徳原清文に話を聞いた。

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『失われた海への挽歌』(1975年)

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松田弘一、徳原清文、内里美香、村吉茜『失われた海への挽歌 2019』(2019年)

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