[2019.04]カステーロ・ブランコ ストーリー
文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA
ぜひ、日本の音楽好きの人に広く知って欲しいブラジルの若いシンガーソングライターがいる。名前は、カステーロ・ブランコ。心を揺さぶる芯の強い名曲を紡ぐ才能を持つ彼は、思慮深く文学的・哲学的で、メディアに出てスターになるタイプではないが、その歌で静かにブラジルの多くの音楽好きを魅了している。
同世代のブラジルの才能として、シルヴァ、チン・ベルナルデスやフーベルが注目されているが、ぜひ、カステーロ・ブランコにも注目して欲しい。ブラジル以外にシンガーソングライターを引き合いに出すなら、ホセ・ゴンザレスやスフィアン・スティーヴンスが好きな人たちにも届いて欲しいと思っている。
リオデジャネイロ出身のカステーロだが、少し変わった生い立ちをしている。今回は、彼のバイオグラフィーを通じて、希代の才能を持つカステーロ・ブランコについて知って欲しいと思う。
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