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[2020.04]レオナルド・ブラーボ 近藤久美子 『Tango』

文●徳永伸一郎 text by SHIN-ICHIRO TOKUNAGA

 アルゼンチン・ロサリオ出身のギタリスト、レオナルド・ブラーボの演奏を最初に聴いたのは、クラシックギター専門誌を発行する現代ギター社が主催するコンサートだった。プログラムはすべてクラシック。見事なテクニックを備えた一流のクラシックギタリストとして知ったのだ。その後、タンゴ・シーンでも大活躍であることは、本誌読者もよく御存知だろう。作編曲家としても活動しており、自作品の他、編曲者としてタンゴ名曲集、キケ・シネシ作品集の楽譜が出版されている。小松亮太のグループで共演するタンゴ・ヴァイオリニスト近藤久美子とはデュオを組んで6年。ギターとヴァイオリンという楽器編成によるタンゴという意味において、これ以上ないほど最高の組み合わせだ。このほど、衝撃的とも言うべき待望の1stアルバム『TANGO』がリリースされるのを機に、両氏に話を伺った。

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