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[2017.07]タチアーナ・パーハ〜困難を乗り越え歌い続ける歌姫

文●宮ヶ迫ナンシー理沙/写真●三田村 亮

 バッキング・ヴォーカル/サポート・メンバーとして、錚々たる音楽家たちと活動しキャリアを積み、2010年にサンパウロの音楽シーンで最も待ち望まれたいたソロアルバム『インテイラ』をリリース。その後、アンドレス・ベエウサエルトと『AQUI』(2012)、今回共に来日したヴァルダン・オヴセピアンと『Lighthouse』(2014)、『Hand in Hand』(2016)とコラボレーション作品が続いている。最高の表現力と技術と至高の声をもつ歌姫タチアナ・パーハ。山形、福岡、岡山そして東京と約10日の全国ツアーを行い、最終日東京公演の前日に、そろそろ次回のソロアルバムが待ち望まれる彼女の近況や音楽活動に対する思いを聞いた。歌から伝わってくる軽やかさやチャーミングさはイメージ通りだが、ここ数年辛い時期を過ごし、特に混沌とするブラジルで前向きに生きる厳しさを語ってくれた。

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