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[2018.12]島々百景 #34 小浜島

文と写真:宮沢和史

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 沖縄の三線という楽器は琉球古典音楽・舞踊、組踊、琉球芝居、エイサー、民謡、に欠かすことのできない伴奏楽器であり、かつては沖縄の魂と称され、日本の刀にも並ぶほどの大切な家宝でもあった。棹の部分はリュウキュウコクタン(くるち)、特に八重山地方のくるちが最良の材木とされていて、チーガと呼ばれる胴の部分は県産の木材、表裏にはニシキヘビの皮をきつく張り、あのなんとも言えない風情ある音を奏でる。同じ弦楽器で同じく弾くように演奏するギターと同様に音の立ち上がりは早いが、三線は減衰も早いため、音を長くとどめて鳴らすことはできないが、音のアタックがしっかりしていて音量も大きいので、歌の伴奏楽器に大変向いた楽器と言える。中国から琉球にもたらされた時点での大きさ、形はどれほどのものだったか、写真でしか見たことがないが沖縄の三線よりも少し長く、チーガは小さい。現在我々が知る三線の大きさは懐に抱えて演奏し、指板を見ることなく正面を見て歌う、要するに、弾き語りをする上で絶妙なサイズなのである。だからこそ、琉球芸能の主伴奏楽器に君臨してきたのか、もしくは、弾き語りという用途に合わせるために現在のサイズになったのか、おそらくその両方なのではないか……。

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