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[2018.03]ECMからデビューする日本人ドラマー 福盛進也

文●吉本秀純 text by HIDESUMI YOSHIMOTO

 菊地雅章に続き、ECMからリーダー作を発表する2人目の日本人としてアルバム『For2 Akis』を発表したドラマーの福盛進也。84年に大阪市阿倍野区に生まれ、留学先の米国でECMサウンドに開眼してヨーロッパに渡り、初の作品を憧れのレーベルから発表するに至った彼が繰り広げる音世界は、ヨン・クリステンセンに通じる自由度の高いドラミングと日本的な情緒に満ちたメロディを巧みに現代ユーロ・ジャズ的なサウンドと融合させた作曲能力の高さで、70年代に一部の日本のジャズ界の才人が模索していた境地をナチュラルに今に発展させたような、親しみやすくも衝撃的な作品となっている。孤高のスタンスで素晴らしいアルバムを完成させた彼に、現在に至るまでを語ってもらった。

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── まず、ECMと大阪ってイメージ的には水と油なところもありますが、どういった経緯であのサウンドに傾倒していきましたか?

福盛進也(以下、福盛) 僕は17歳で米国に渡ったんですけど、ECMサウンドの良さに気が付いたのはそれからですね。もともとはディープ・パープルとかが好きでイアン・ペイスに憧れてドラムを始めたんですが、その時代のロックってジャズからの影響が入っていることも多くて。

── 特に60~70年代の英国ロックはそうですね。

福盛 で、僕の兄も留学してロスに住んでいたんですけど、留学前に遊びに行った時に兄が「コレは絶対に観た方がいい」とチック・コリア・ニュー・トリオのライヴに連れて行ってくれたんですよ。その頃(2001年前後)はコリアの存在も全然知らなかったですけど、それを観てすごく衝撃を受けて。そして、その後に留学したテキサス州ダラスの芸術高校が、たまたまジャズに強くてロイ・ハーグローヴやノラ・ジョーンズ、エリカ・バドゥを輩出した高校だったんです。

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