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[2009.10]おうちでラめし エンパナーダ

本稿は、月刊ラティーナ2009年10月号に掲載されたものです。

奥深いラテンアメリカ各国の料理を
自宅で味わおう、というその名も「おうちでラテンめし」。

本日のメニューは……
アルゼンチン風ミートパイ エンパナーダ

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 「おうちでラめし」の4回目はアルゼンチン風ミートパイ、エンパナーダをご紹介します。

 アルゼンチンは移民の国で、スペイン系、イタリア系の移民が数多くいる国。なので、パスタやピザ、スペイン風のオムレツなどは多くのレストランで見かけます。それから「パンパ」で知られるようにアルゼンチンは世界でも名だたる牧畜国で、「アサード」と呼ばれるアルゼンチン風の焼き肉も人気です。味付けは塩だけでシンプルに網で焼くのが特徴で、チンチュリン(小腸)などのホルモンやチョリソ(豚肉の太いソーセージ)もよく食べられます。

 また、アルゼンチンは世界でも有数のワイン産出国であり、消費国でもあります。美味しいワインが安く飲めるので、各レストランのリストには、たくさんのアルゼンチン・ワインの名前が並んでいます。

 そして今回ご紹介するエンパナーダは餃子のように小麦粉でできた皮で具材を包んで焼いた、もしくは揚げたミートパイです。具材は牛挽肉や鶏肉、ハムやチーズなど、さまざまな種類があり、これは食べる時間や地域によっても異なってくるようです。

 また、これはアルゼンチン国内のみならず他の国々でも食べられていますが、それぞれ包み方や形が違って、スペインなどでは具材を皮で大きく包んで、そのまま焼き、切り分けて食べるのが「エンパナーダ」だそう。

 今回はその中でもワインにぴったり、挽肉を使ったジューシーな焼きパイに挑戦しましょう。焼いたものを一つずつ冷凍しておいて、レンジで軽く温めれば、できあがりと同じように美味しくいただけるのも、おつまみに使えますね。下で紹介されているカファジャテ地区のワイナリー「ミッシェル・トリノ」のマルベックという品種のワインも、味と香りが濃く、よく合います。

 それでは、まず材料ですが、すべてお近くのスーパーで手に入るものばかりです。具材にはお好みでスパイスを加えても美味しく仕上がります。

 調理は、炒めてから一度冷ます必要のある具の方から作りましょう。塩・コショウは味見をしながら、少し濃いめに仕上げてください。次に生地ですが、できあがったら12等分にし、丸めてボールに戻したら、上からラップをかけておくと他のを作っているうちに表面が乾いてしまう心配がありません。

 それでは、楽しみながら料理を進めてください。ワイン片手に、というのもイイかもしれませんね。「美味しく出来たよ」の声はラティーナまで(latina@latina.co.jp)。お待ちしております!


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