[2018.05]カタルーニャの現在 ROBA ESTESA
メールインタビュー●坂本 悠
texto por YU SAKAMOTO
── 幼少期の音楽環境について教えて下さい。
ロバ・エステザ メンバー全員が様々な音楽を聴いて育ちました。クラシック音楽(音楽学校で出会ったメンバーもいる)、ジャズやカタルーニャの伝統音楽など。それぞれが異なったバックグランドを持っているからこそ、それがロバエステザに反映されていると思います。伝統音楽を出発点としていますが、そこにラテンのリズムをミックスさせたり、ロック色が強い作品もあれば、ポップスの特色があるものもあります。私たちメンバー個々の個性がダイレクトに音楽に反映することで様性を生み、また曲作りのアイデアの源にもなっています。
── カタルーニャは現在の音楽にどのような影響を与えていると思いますか?
ロバ・エステザ 私たちのアイデンティティーそのものです。私たちが育った環境は、その大部分がカタルーニャ語を話して生活しました。カタルーニャは私たちの音楽そのものであり、長年続けている闘いでもあるのです。よって、私たちの楽曲は全てカタルーニャ語で歌っています。カタルーニャ語は私たちが話す言語であり、コミュニケーションをとる手段であり、私たちの音楽と文化のアイデンティティーをカタルーニャという国が反映しています。
── ミュージシャンとしてのキャリアの中で、もっとも影響を受けた人は?
ロバ・エステザ 本当にあらゆる人々から影響を受けました。祖母と聴いていた伝統音楽から、世間一般に認知されているようなフォルクローレなど。他にも、カタルーニャで活躍するラ・カラウ、バレンシアのオブリント・パス、スペインのエブリナイト、他にも国際的に活躍したビオレータ・パラ、チリのラ・マノ・アヘナ、ニューヨークで結成された多国籍ロックバンドのゴーゴル・ボールデロなどをよく聴きました。
── カタルーニャ独立運動が叫ばれて久しいですが、アーティストを取り囲む環境に影響や変化はありますか?
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