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[2018.08]特集:日本の新しい室内楽2018 佐藤浩一 〜現在、最も注目すべき 若手日本人ジャズピアニスト

文●徳永伸一郎 text by SHIN-ICHIRO TOKUNAGA

 現在最も注目すべき若手日本人ジャズピアニストとして、佐藤浩一を挙げる人は少なくないのではないか。橋爪亮督グループ、rabbitooといった先鋭的なバンドへの参加はもちろんのこと、本田竹広、菊地雅章らレジェンド級ピアニストを支えたドラマー本田珠也をリーダーとする ICTUS TRIO に抜擢された事実も見逃せない。2016年にはユニークな6人編成による優れたリーダーアルバム『メランコリー・オブ・ア・ジャーニー』をリリースしたが、そのオリジナリティ溢れる室内楽的なサウンドは、まさしく今回の特集にもフィットするものだ。挾間美帆、伊藤ゴローらとも度々共演し、今や国内シーンのキーマンとも言うべき佐藤に、話を聴いてみたくなるのは必然だろう。

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