[2017.12]ハファエル・マルチニ & アレシャンドリ・アンドレス 初来日を果たした新世代ミナス派を牽引する 2人の天才

文と写真●花田勝暁

 ミナスの音楽シーンが近年注目を浴びる中、その中心的才能であるハファエル・マルチニとアレシャンドリ・アンドレスが来日し、くるりが主催する音楽フェス〈京都音楽博覧会2017〉に出演した他、岡山・蔭凉寺、東京・渋谷WWWでデュオ・コンサートを行った。〈京都音楽博覧会〉では、京都音博フィルハーモニー管弦楽団と共演し、初来日でオーケストラとの共演が実現した。ハファエルたちは共演後に、このオーケストラの技術の高さに驚くほどで、ハファエルの手によるオーケストレーション・スコアは忠実に音となり、2人の豊穣でグルーヴに溢れる音楽が会場に響き渡った。初来日の初演にして、奇跡の演奏が繰り広げられた。

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 京都と岡山での公演を終えた2人に東京でインタビューした。来日を前にデュオ・アルバム『Haru』を完成させた2人であるが、1990年3月18日生まれで現在27才のアレシャンドリに対して、ハファエルは、1981年9月5日生まれの現在36才で、アレシャンドリの「良い兄さん」というような2人の関係である。

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