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[2018.03]特集:アフリカ音楽の新しい地図 「2010年代アフリカの音楽地図」参考ディスク50

選・文:荻原和也

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■セネガル

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Youssou Ndour『#SENEGAAL REKK』(2016)[Prince Arts]

■文化観光大臣の任期を終えたユッスー・ンドゥールが、音楽活動を再始動して国内向けに最初に出した作品。音楽的創造性を失った2000年代の混迷を払拭し、原点のンバラに立ち返りヴェテランの凄みを見せつけた。

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Orchestra Baobab『TRIBUTE TO NDIOUGA DIENG』(2017)[World Circuit / ライス]

■セネガルの老舗名門楽団オーケストラ・バオバブが01年に再結成した後の3作目。西アフリカの弦楽器コラを導入する新機軸をみせつつ、現代のアフリカ音楽でもっとも熟成したメロウなサウンドを完成させた。

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Le Sahel『LA LÉGENDE DE DAKAR』(2015)[Celluloid]

■75年に1作のみ残して解散したヴェテラン・グループ、サヘルの40年ぶりのリユニオン作。円熟味を増したイドリッサの苦味ばしったヴォーカルが、アフロ・ラテンやンバラをより一層味わい深いものとしている。

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Omar Pene『NDAYAAN』(2011)[Aztec Musique]

■シュペール・ジャモノのリード歌手として、ユッスーのライヴァルでもあったオマール・ペン。力の抜けたヴォーカルに、音数を抑えたアクースティック主体のサウンドが寄り添った、ヴェテランらしい味わい深い作品。

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Fatou Gueweul Kara『JAMMO VOL.1』(2016)[Prince Arts]

■ダカールで歌い続けてきたヴェテランの女性グリオ。グリオらしいこぶしをたっぷりと利かせたあけっぴろげな歌いっぷりと、弦楽器ハラムをフィーチャーして小気味よくはじけるンバラのサウンドが輝かしい。

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Nder『MBEGËL REK』(2012)[Prince Arts]

■90年代前半にレンゾ・ジャモノのリード・ヴォーカルとして人気を得たンダールは、ユッスーの弟分的存在のシンガー。王道のンバラを極めんとばかり、昔と変わらぬサウンドを磨き上げる姿に職人的な美学を感じる。

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Salam Diallo『GUISSA MBAKH』(2012)[Domou Joloff]

■しゃべくり芸ともいえるタスを駆使して、サバール・ダンスのビートにのせてMCするような斬新さがヒップホップ世代を夢中にさせた。グリオのシンガーを配して、伝統色を強く打ち出したプロダクションも鮮やかだ。

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Sidy Samb『ADAYI』(2016)[Big Music]

■十代でフラメンコに夢中になり、セルビアに移り住んでポップ・フラメンコのグループに加入したこともある、国際派のシディ・サンブ。ハードエッジなンバラで、スケール感のあるダイナミックな歌唱を聞かせる。

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Birahim『FROM MÉDINA』(2014)[Prince Arts]

■サウンドはンバラでも、楽曲はR&Bそのもの。地声とファルセットを巧みに使い分けるビライムのヴォーカルや、フェイク使いも見事にR&Bマナー。少し濁りのある声で歌う官能的な歌い口がセクシーだ。

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Aida Samb『WOYALMA』(2017)[Prince Arts]

■ハツラツと歌う生一本の歌声は、名門グリオ家出身の証し。2作目となる最新作ではサバールを中心としたパーカッション・アンサンブルに弦楽器のハラムを交えたンバラに加え、ポップなトラックにも挑戦している。

■コンゴ民主共和国

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