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[2019.11]【連載 TÚ SOLO TÚ #234】 カロル・G 現在のレゲトン界のスターたち

文●岡本郁生

 20回目を迎えた「ラテン・グラミー」の授賞式が11月14日、ラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで開催される。第1回は2000年だ。その前年にリッキー・マーティン、ジェニファー・ロペス、エンリケ・イグレシアス、サンタナが立て続けに全米ナンバーワンを獲得するなどラテン音楽がまさに大ブレークし、米国内でその勢いが無視できない一大勢力になってきたことの影響もあったと思うが、当時を思い返してみると、多くの歓迎の声が聞かれる一方で、ウィリー・コロンは、ラテン音楽だけを対象にした賞が誕生することに対して逆にネガティヴな反応を示していた。本体のグラミー賞にラテン部門があるにもかかわらずラテン・グラミーを設けるのは、米国内でのラテン系を受け入れたくないという意識の表れではないか、という訳である。とはいえ始まってしまえばそれなりの権威と価値が生まれてくるわけで、いまやすっかり年中行事として定着した感がある。

 このラテン・グラミーでこれまで一番の驚きだったのは、2年目に彗星のように現れたフアネスではないだろうか。それまでほとんど無名だった彼がいきなり「ベスト・ニュー・アーティスト」はじめ3部門を獲得。この時点で、〝ロック・エン・エスパニョル〟と呼ばれていたスペイン語によるロックはしっかりと市民権を得たといえる。

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