[2018.08]BANDERAS ハード・サルサ~ラテン・ミュージックの 新たな道を切り開く 【特集:ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブと受け継がれるキューバ音楽の遺伝子】
文●岡本郁生 text by IKUO OKAMOTO
噂のサルサ・バンド、バンデラスのファースト・アルバム『ラ・バンデラ』が完成した。
昨年9月、本誌の連載「Tu Solo Tu」で取り上げたのは、セカンド・7インチ・シングル「Turn your lights down low / ¡AY JOE !」がリリースされた直後だったが、そのあと、今年3月にはスイスのレーベル、Matasuna Recordsから、ファースト・シングル「Tema de Banderas / Banderas Mambo」(国内では16年に発表)をリリース。Juno Recordsのインターナショナル・チャートで1位を獲得するなど、海外での注目度も急上昇中である。
アルバムは、既発のシングル2枚からの4曲に加え、ライヴではおなじみの楽曲、さらに、クラブ仕様のリミックス的なインタールードなども収録した全12曲。スイスでリリースする際にマスタリングを手掛けたフランキー・フランシスがリマスタリングを担当しているという。
結成直後、元オルケスタ・デ・ラ・ルスのコンガ奏者、伊達弦がメンバーだということがきっかけで興味を惹かれ、かなり早い時期からライヴに通っている身としては、ついにここまで来たか! という感慨もひとしおだ。
メンバーは……
ピアノ:小関一馬
ボーカル:萩谷嘉秋
コーラス/パーカッション: Yasuji
コーラス/パーカッション:Tinnen
ベース:藪本裕人
コンガ:伊達弦
ボンゴ:Izpon
ティンバレス:小川岳史
トロンボーン:中山まさゆき
トランペット:四方田テムジン直人
という10人。ピアノの古関、ボーカルの萩谷に今回のアルバムについて聞いてみた。
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