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[2019.07]パトリシア・ブリエグ 〜心に深く響く。盲目のパナマ人女性歌手の歌声

文●花田勝暁 text by KATSUAKI HANADA

 パナマ市創立500周年を記念した親善ツアーで、今年の5月下旬から6月中旬にかけて日本各地でコンサートを行ったパナマ出身、盲目の女性歌手パトリシア・ブリエグ。2011年にアルゼンチンのピアニスト、リリアン・サバとメルセデス・ソーサへのトリビュート・アルバム『A una Cantora』を、2015年にはメルセデス・ソーサの音楽ディレクターとしても知られるポピ・スパトッコを迎え、パナマを象徴するフォルクローレを新しい解釈で取り上げたアルバム『Cabanga』を発表している。

 民音文化センターで行われた親善コンサートで、はじめて彼女のコンサートを観て、その日本語の流暢なことに驚いた。また、伸びやかで透明感があると同時に、包容力も感じる歌声で取り上げるパナマの歌や南米の歌が深く心に響いただけでなく、取り上げた日本語の歌も、深く心に響いた。とても美しい時間だった。

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2019年5月23日、民音音楽博物館 レクチャーコンサート

 後日、彼女にメール・インタビューを行った。

── 日本語をとても流暢に話されています。日本語はいつから勉強されたのですか?

パトリシア・ブリエグ パナマで出会った日本の家族のおかげで、9歳の時に、私は子供のころから日本語を学び始めました。その家族とは今も愛情溢れる交流をしていただいています。私は日本語を学校では勉強していませんが、主に会話と日本人の友達との交流を通じて学びました。 友人たちは、日本の文化や、音楽、考え方、伝統を知る機会をたくさん作ってくれました。日本語は、出会いのための架け橋であり、より深く知るための架け橋であり、そして私たちの間の共通点を発見するための架け橋となっています。私に日本語を教えてくれたことで、日本がもっと深く関わり合うための扉を開いてくれた友人たちに大変に感謝しています。

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