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[2018.12]GUINGA STORY ギンガ・ストーリー(前編)

文●花田勝暁

text by KATSUAKI HANADA

 来年4月の来日が決定したギンガのキャリアを振り返ります。前編では幼少期から2000年までを追いかけます。

 私は1991年に自分のアルバム『ブラジレイロ』を録音していたときに、リオデジャネイロでギンガを知りました。私は瞬く間に、彼の曲のメロディーの独創性とハーモニーの豊かさに魅了されてしまい、素晴らしい作曲家であるギンガが本物のイノベーターだと気付きました。ギンガは歴史の住人で、ブラジルのポピュラー音楽の最も重要な作曲家たちと同じ場所で暮らしている。── セルジオ・メンデス(音楽家/プロデューサー)
 私はギンガのような人を探して今まで生きてきたんだ。── エルメート・パスコアール(音楽家)
ギンガはヴィラ=ロボス、ピシンギーニャ、トム・ジョビンが先生であるような学校の、ただ一人の生きている生徒だ。── ジャヴァン(音楽家)

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