[2017.11]座談会:ミナス×サンパウロが東京で出会った
文●宮ヶ迫ナンシー理沙
(上表紙写真=左から、Dani Gurgel / Alexandre Andrés / Rafael Martini / Tó Brandileone / Fi Maróstica)
サンパウロとミナス・ジェライス(ベロオリゾンチ 以下、BH)注目の都市の現在の音楽シーンを牽引するアーティストたちが偶然同時期に東京で来日公演を行った。
ミナスから〝21世紀のクルービ・ダ・エスキーナ〟と形容されるミュージシャンズサークルの中心にいて、注目作品をリリースしている、アレシャンドリ・アンドレスとハファエル・マルチニが初の来日を果たした。くるりが主催する京都音楽博覧会に出演し、京都音博フィルハーモニー管弦楽団と強烈に心に残るステージを見せ、その後のデュオのツアーも極上の音に圧倒された人は少なくないのでないだろうか。
そして、サンパウロから5回目の来日というDDG4ことダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート。ベースには新メンバー、フィ・マロスティカ。そして、ステージでダニが嬉しさのあまり涙を見せた、念願だったという新しいミュージシャンを招いての公演が初めて叶った。アントニオ・ロウレイロの最新アルバムのプロデューサーであり、若手シンガーソングライターグループ、シンコ・ア・セコのメンバーでもある注目のシンガーソングライター、ト・ブランジリオーニをゲストに迎えた。
彼らが東京で会うと聞いて、これは記録しなくては! ということで、急遽、座談会を企画しました。
ブラジルでも会うチャンスがなかなかないという彼ら。まずはCDの交換会から始まり、それぞれの日本での印象、音楽メディアの未来、それぞれの都市のシーンの特徴、利点と欠点と話題は広がりました。
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