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ラティーナ夏セール オススメの10枚(ブラジル盤・MPB編)

①VANESSA DA MATA / QUANDO DEIXAMOS NOSSOS BEIJOS NA ESQUINA
ヴァネッサ・ダ・マタ / クアンド・デイシャーモス・ノッソ・ベイジョス・ナ・エスキーナ
2,310円 →1,100円(割引: 52%OFF)

 全曲自作、テン年代を締めくくるに相応しいヴァネッサ・ダ・マタの極上の最新作だ。パフォーマーとしてよりコンポーザーとしてのキャリアが先行した彼女は1999年のシコ・セーザルとの共作、ベターニアによる録音「乾くことのない力」でシーンに登場。20年経っても、彼女の持つペンの瑞々しさとと言ったらどうだ…!カリブにアフリカ、レゲエにバイーア、ほぼ全曲で演奏参加のマウリシオ・パチェーコ(exムリェーリスキヂーゼンシン)とのコラボも2014年の『セギ・オ・ソン』に続きますますの熟成を迎えている印象。文句なしの5つ星、全世界で愛聴されるべき1枚かと…!(月刊ラティーナ2020年1月号掲載:船津亮平)

②ANNA SETTON / ANNA SETTON
アンナ・セットン / アンナ・セットン
2,200円 →1,320円(割引: 40%OFF)

 サンパウロ出身の新進の女性歌手のアンナ・セットンの名前は覚えておいた方がいい。「アンナの魅力は、歌の偽りなき真実(魂)を理解して正しく聴衆にメッセージを伝えることができること」と、彼女と6年間自身のコンサートで共演してきたトッキーニョは言っている。しかし更に、デビューアルバムとなる本作で、彼女はソングライターとしての才能も開花させた。本作で聴けるのは、MPB−ボサノヴァ−ジャズを自由に行き来する最高峰の現代ブラジル音楽。アンナは今年の10月末に来日していたが、ライヴを観て一目で彼女の虜になる人の多さに、真の才能を持つ音楽家であることを再確認した。(月刊ラティーナ2019年12月号掲載:花田勝暁)

③HAMILTON DE HOLANDA, DANIEL SANTIAGO, EDU RIBEIRO, THIAGO ESPIRITO SANTO / HARMONIZE
アミルトン・ヂ・オランダ、ダニエル・サンチアゴ、エドゥ・ヒベイロ、チアゴ・エスピリト・サント / アルモニジ
2,530円 → 1,540円(割引: 39%OFF)

 ブラジルが誇る超絶バンドリン奏者の38枚目のリーダー作。シコ・ブアルキ、ミルトン・ナシメント、ジャコー・ド・バンドリンとブラジルの偉大なアーティストたちをオマージュしたカバーアルバムを続けてリリースしたのち、自作曲を発表したくなったのだというアミルトン。これまでのキンテート編成から、ハーモニカを除いたクアルテート編成にフォーメーションを変えて、従兄弟のような関係性であるとアミルトンが語るショーロとジャズ、サンバとブルースなどを絶妙に融合し、世界のアーティストとも共演をし目覚ましい活躍をするアミルトン・ワールド全開が全開の快作。 (Lissa)

④GAL COSTA  / A PELE DO FUTURO - AO VIVO
ガル・コスタ / ア・ペリ・ド・フトゥーロ -アオ・ヴィーヴォ
CD(2枚組):3,850円 → 1,980円(割引: 49%OFF)
DVD:3,740円 → 2,200円(割引: 41%OFF)

 バンドは、ペドロ・サーを含む5人編成。序盤は、ペドロのエレクトリック・ギターが鳴り響くロック調の曲が続く。ところが、中盤でアコースティック・ギターに持ち替えられ、同時に観客との親密感が増していく。19年3月、サンパウロでのライヴを収録。ガル・コスタは同時代のソングライターの曲を積極的に取り上げてきただけあって、新旧のレパートリーの中にはシルヴァやダニ・ブラッキの曲も含まれており、改めて感慨を抱く。老いを感じさせないと言ったら、嘘になる。が、最後はサンバで大団円を迎える。ガルは今、人生を謳歌していると感じずにはいられない。(渡辺 亨)

⑤MART'NÁLIA / MART'NÁLIA CANTA VINÍCIUS DE MORAES
マルチナリア / マルチナリア・カンタ・ヴィニシウス・ヂ・モラエス
2,530円 → 1,320円(割引: 48%OFF)

 生粋のサンビスタかつ現代MPBの継承者、マルチナーリアの17年『+ミストゥラード』以来の新作はヴィニシウス・ヂ・モライス集。ジョビンをはじめとして、多くの有能な作曲家とコンビを組んできたヴィニシウスがいなかったら、ブラジル音楽はおそらく別の発展を遂げていただろう。そんな不世出のポエタを歌う1枚は、こちらも不世出のベーシストであるアルトゥール・マイアと、『ペー・ド・メウ・サンバ』を手がけたセルソ・フォンセカの共同プロデュース。 2. が先行リリースされた翌日に急逝したアルトゥールの最後の仕事というだけで目頭が熱くなってしまうのは、きっと私だけではないだろう。(月刊ラティーナ2019年6月号掲載:船津亮平)

⑥CASTELLO BRANCO / SINTOMA
カステーロ・ブランコ / シントーマ
2,200円 → 1,210円(割引: 45%OFF)

思慮深く文学的/哲学的、かつ普遍的魅力を備えたスケールの大きい楽曲を紡ぐシンガーソングライター(SSW)、カステーロ・ブランコ。ブラジルのインディーシーン出身のSSWの中で現地で最も注目される才能だが、CDとしてのリリースが本作が最初となり日本で紹介される機会が少なかった。2013年の1stアルバム『Serviço』に続く本作が2作目。現地での本作のリリースから間も無くして、Thomashらが参加した本作のリミックス盤がリリースされているのも注目の高さを示す。また、カステーロは、ニコラ・クルースの最新作にも参加している。(本人に欲は無さそうだが)世界が知るべき才能である。(月刊ラティーナ2019年3月号掲載:花田勝暁)

特集記事はこちら↓にあります。ご参考までに。

⑦ALICE CAYMMI / ALICE
アリシ・カイーミ / アリシ
2,530円 → 1,771円(割引: 30%OFF)

 カイミ家の三代目、ダニロ・カイミの娘だが、音楽的には家系から逸脱したアリシのスタジオ第3作。注目のシンガー/ソングライターでもあるバルバラ・オハナ(女優クラウヂア・オハナの姪)がプロデューサーをつとめ、ある種の霊気すら感じさせる力強い高音ヴォイスを最大限に活かすべく、エレクトロニカを駆使してダークでデカダンなアンビエントを作り上げた。アリシとバルバラの共作を軸に、アリシとアナ・カロリーナの共作、モアシール・サントス作品のカヴァーもあり、ヒンコン・サピエンシアやパブロ・ヴィタールとデュエット。このまま行けばビヨークの域も遠くない。(月刊ラティーナ2018年8月号掲載:中原 仁)

インタビュー記事はこちら↓

⑧TITANE / TITANE CANTA ELOMAR
チターニ / チターニ・カンタ・エロマール
2,640円 → 1,430円(割引: 46%OFF)

 バイーア州内陸部生まれで、70〜80年代にSSWとして、また「Cantoria」での活動を通じ、人々の心に残る歌を残したエロマール(現在は隠遁生活)。彼は「ぼくにファンはいなけれど“共犯者”はいる」といつも言っていた。この曲集で共犯者になるのは、ミナスの実力派女性歌手のチターニと、ミナス新世代の天才クリストフ・シルヴァ(プロデュース)。彼の曲の持つ内陸部を感じさせる「力強さ」と、彼女の「繊細な歌声」の出会いは、クリストフが生み出す真摯でシンプルなアンサンブルの上で、美しく芸術的な歌として見事に結実した。同じく「内陸部」がテーマのモニカの『CAIPIRA』と比較して聴きたい逸品。(月刊ラティーナ2018年5月号掲載:花田勝暁)

⑨JULIA VARGAS / AO VIVO EM NITEROI (CD + DVD)
ジュリア・ヴァルガス / アオ・ヴィーヴォ・エン・ニテロイ(CD + DVD)
2,970円 → 770円(割引: 74%OFF)

 うわこれレビュー制限字数以内に収まるかなと思わせてくれるDVDに久々に出会えました(同内容のCDとのセット)。ちょいビヨンセっぽい美貌のモレーナ歌手ジュリア・ヴァルガスとその一味による圧巻のライヴ。歌声に強靭さを感じさせるジュリア嬢の魅力はもちろん、北東部やミナスのリズムを基調とした演奏ボルテージの尻上がり感が素晴らしい。特にマルセロ・ベルナルヂスの職人フルート&サックス、ドゥルヴァル・ペレイラによるモンスターザブンバの炸裂ぶりには呼吸が止まりっぱなしで心臓に実によろしくない。この身体の奥底からカーッと燃え上がるようなこの興奮と感動、これぞブラジル。ゲストのジョアン・カヴァルカンチ(カズアリーナの人ね)、ホドリゴ・マラニャォンらの色気にもシビれる。そしてマルコス・スザーノのファンは誰一人としてお見逃しなきよう。皆が待ち焦がれたものすげえパンデイロプレイが見られますぞ。(月刊ラティーナ2017年2月号掲載:上沖央明)

JULIA VARGASはこちら↓もおすすめです!

⑩VALÉRIA LOBÃO / NOEL ROSA, PRETO E BRANCO
ヴァレリア・ロバォン / 黒と白のノエル・ホーザ
3,025円 → 1,513円(割引: 50%OFF)

地味に売れ続けている作品です。

 ファースト・アルバムは、精緻なサウンド・プロダクションが特徴的な作品だったが、彼女はセカンド・アルバム『黒と白のノエル・ホーザ』で、ピアノと声による静謐な世界で、ノエル・ホーザの隠れた名曲を新たな解釈で提示することを選んだ。参加した22人のピアニストは、現代のブラジルのMPB系ピアニストのパノラマとも言える人選で、ヴァレリアの歌声だけでなく、才能溢れるピアニストたちと出会えるのも本作の魅力。参加したピアニストについては、アンドレ・メマーリ、ジルソン・ペランゼッタ、ジョアン・ドナーと、クリストーヴァォン・バストス、デュオ・ジスブランコ、レアンドロ・ブラーガら、錚々たる面々が参加している。スタジオ「Tenda Da Raposa」にある同じピアノを、同じ機材を使って録音したにも関わらず、それぞれのピアニストによって奏でられる音色は全く別で、想起させる色彩も様々──耳を澄まして聴き入る程に柔軟な歌声と多彩なピアノの音に深く魅了される、2枚組22曲の一大傑作だ。(月刊ラティーナ2015年5月号掲載:花田勝暁)



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