見出し画像

[2019.10]宍戸 開 お気に入りのトニーニョ・オルタ作品

インタビュー・文 ● 編集部 text by LATINA

■ 出会い

 心地よい音楽を求めて、フュージョンから入ってブラジル音楽を聴くようになりました。

 当時の天気予報で流れていて、誰でも一度は聴いたことがあるけど、誰が歌っている何という曲がわからないっていう時代があったんですけど、追っていったらトニーニョに行き着きました。

 最初はやっぱりパット・メセニーでした。メロディアス性もあるんだけど、ボサノヴァほどじゃない。トニーニョとジョイントする作品とかあって、「あ、この人のを聴きたい」と思って探して聴くと、なんか演歌に通ずる情感だった。残念なことに、僕が30代のころトニーニョは何度か来日してはいるけど、全盛期に聴いていたときにあまり来日がなくて、ライヴを見るチャンスがあまりありませんでした。パット・メセニーは、毎年のように見に行けたんですけどね。

ここから先は

1,334字 / 3画像
このマガジンを購読すると、世界の音楽情報誌「ラティーナ」が新たに発信する特集記事や連載記事に全てアクセスできます。「ラティーナ」の過去のアーカイブにもアクセス可能です。現在、2017年から2020年までの3.5年分のアーカイブのアップが完了しています。

「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活…