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カタルーニャ基礎情報 近年例を見ないほど独立機運が高まるその背景

文と写真●石田温香

texto y foto por NODOKA ISHIDA

 カタルーニャ州はスペイン北東部に位置し、北はピレネー山脈をはさみフランスと国境を接する。人口約750万人でスペイン全体の16%程、州都はバルセロナだ。ガウディ建築のサグラダ・ファミリアやカサ・ミラ、世界最高峰のサッカークラブ・FCバルセロナなどが、世界中の観光客を魅了する。独自の歴史・文化・習慣・言語をもち、その土地で生まれ育った多くの人が、スペイン人より「カタルーニャ人」としてのアイデンティティを有していることでも知られている。

 その一方で、「ひとつのスペイン」を掲げる首都マドリードの中央政府からは、つねにカタルーニャの文化や言語は弾圧の対象となってきた。たとえば、1936年~39年のスペイン市民戦争終結後、75年まで続いたフランコ独裁政権時代において、市民戦争でフランコ軍と敵対した共和国側で戦ったカタルーニャ人の多くが、粛清の対象となった。カタルーニャ語での教育や出版、独自の文化なども認められず、彼らは「スペイン人」として暮らすことを強制された。

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毎年9月末に開催されるバルセロナ最大の祭り「メルセ」で、カタルーニャの伝統文化のひとつ「人間の塔」を披露する人々。会場のサン・ジャウマ広場は、カタルーニャ自治州庁舎とバルセロナ市庁舎に囲まれている。中央政府に禁止された10月1日の住民投票を控え、近隣の建物からはカタルーニャ独立旗や投票を望むメッセージを書いた旗がたなびく。(2017年9月23日)

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