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[2018.06]ジョアナ・ケイロスが、カルロス・アギーレ、セバスティアン・マッキとアルゼンチンのパラナーで共演

文と写真●宇戸裕紀 texto y fotos por HIRONORI UTO

 ジョアナ・ケイロスとカルロス・アギーレ、セバスティアン・マッキがアルゼンチンのパラナーで共演──。このことばの並びを見るだけで胸が高鳴る方も多いことだろう。筆者もその1人で、この魔術的な時間を体感したいという想いに突き動かされてブエノスアイレスから往復1000キロの道のりを日帰りで旅してきたので、その印象を記しておく。

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 今回のジョアナのアルゼンチン・パラナーでの約4週間の滞在はアーティスト・イン・レジデンスによって実現した。プログラムには毎週末のライヴに加えて、プロ・アマ問わずパラナー在住の全ての楽器奏者が参加できるワークショップがあり、ジョアナと週1回、朝9時から4時間×3回のセッションで1曲を作曲し、最終日のライヴで曲を披露するというものだった。趣旨は少し異なるが、ミナスジェライス州のスタジオで同じようなプログラム下で最新アルバムのソロ作『Diários de Vento』が生まれた経験の延長線上としても位置付けられるだろう。

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