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[2019.04]平成のワールドミュージック ①平成元年〜平成5年

もうすぐ平成が終わろうとしています。本特集では、平成のワールドミュージックがどこから来てどこへ行こうとしているのか、各年を代表する作品を2作づつ選ぶことで、考えたいと思います。「平成」と「ワールドミュージック」は、関係ないかもしれませんが、こうやって代表的作品を並べてみると、「ワールドミュージック」も時代とともに変化しているのが分かります。
平成が終わります。「ワールドミュージックの次の時代」をなんとかいいものにするために知恵を出し合えればと思っています。

●平成元年(1989年)

◆エキゾチックな音楽の普遍性を浮かび上がらす細野ワールド

『細野晴臣 /オムニ・サイト・シーイング』

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「観光地音楽」というお気楽そうなコンセプトをまとっているが、YMO以後の細野晴臣の代表作であり、作曲家としての挑戦性のピークと言ってもいい。北海道の江差追分に始まり、マルタン・メソニエの妻だったフランスのアラブ系シンガー、アミナをゲスト・ヴォーカルに迎えるなど、折しものワールド・ミュージック・ブームに呼応した仕掛けが入り口にあるが、アルバム後半はスタジオにいながら世界を一周し、エキゾチックな音楽の普遍性を浮かび上がらす細野ワールドが展開する。サティやジャズも香るラスト手前の「KORENDOR」で深いサウンド・フォレストに迷い込んだ後、2002年に急死した福澤もろの星降るような歌声に始まるラストの「PLEOCENE」が始まる瞬間の美しさは永遠を感じさせる。基本はリズム・マシーンとシンセサイザーで奏でられる音楽だが、30年を経てもまったく色褪せないのは、時代に左右されぬ、細野個人のグルーヴがくっきり刻まれているからだろう。(高橋健太郎)

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