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カタルーニャから音楽シーンを動かす女性たち

文●海老原弘子

texto por HIROKO EBIHARA

 私がシルビア・ペレス・クルスの存在を知ったのは、確か2000年代半ば頃だったと思う。当時のバルセロナでフラメンコを「女性だけ」でやる面白いグループが出てきた、と話題になり始めていたからだ。そのグループというのが、2011年までペレス・クルスがボーカルを務めていたラス・ミガスだった。ラス・ミガスは2004年カタルーニャ高等音楽院(ESMUC)の学生四人が結成したグループで、 バイオリンやアコーディオンを取り入れてフラメンコに新しい風を吹き込んだ。

 それから10年以上が過ぎた現在、ペレス・クルスはスペインを代表する歌手となり、女性だけのグループも珍しいものではなくなっている。ここ数年カタルーニャ出身のミュージシャンとして注目を集める女性たちをまとめてみた。

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ラス・アンショベタス

 キューバに源流を持つ「アバネラ(Havanera)」は、カタルーニャでは「ルンバ・カタラーナの姉」と呼ばれて親しまれてきた大衆音楽。ラテンアメリカやカリブまで航海する船乗りに好まれた歌ということもあって、伝統的に男性グループによって歌い継がれてきた。この世界で女性三人のボーカルで頭角を現したのが、2013年に結成されたラス・アンショベタスだ。現在ではカタルーニャ音楽堂で公演を行うほどの人気を博す。

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