[2020.11]連載 レオナルド・ブラーボ【リズムで旅するアルゼンチン音楽④リトラル地方編】
リトラル地方はアルゼンチン北東部に位置する。川、瀑布、湿原、ジャングルといった雄大な自然が広がり、南米大陸でアマゾン川に次いで長いパラナー川がリトラル地方のすべての中心に横たわる。この川がすべての風景の中心となり、居住者に強い影響を及ぼす。
この地方の音楽は先スペイン期のグアラニー文化、イエズス会のミッションによってもたらされたヨーロッパ文化の二つの文化に端を発する。今日でもスペイン語とグアラニー語が公式言語として大部分で認められている地域でもある。
●グアラニー族(Los Guaraníes)
グアラニーはパラグアイ、アルゼンチン、ブラジルにまたがる地域に居住する土着のインディヘナ。グアラニーとは皮肉にも「奴らと戦え!」という意味でヨーロッパ人を倒す際の掛け声だった。
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