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[2018.11]特集 人生と音楽 〜病気〜 石郷岡学

石郷岡学●Yama-bra会長。泌尿器科医。ブラジル音楽を中心に、多様なアーティストを山形に招聘しています。

 この世に在る限り我々は、「病」から逃れることはできない。音楽が「病」という形で、身体に与え得る物理的な影響は、例えば爆音に過剰に暴露することによる感音性難聴であり、例えば楽器を身体的限界以上に奏でることによる、腱鞘炎などの炎症性疾患などである。これらはあくまで「音」として、あるいは「労作」として身体に影響を及ぼしたものに過ぎず、「音楽」としての影響とは言えない。音楽が身体に影響を及ぼし得るとすれば、その対象は、「精神」という不可視の領域、ということになる。

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