[2017.09]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #4『風が運んだもの』
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[2017.09]連載 太平洋の向こう岸からの手紙 #4『風が運んだもの』

文●フアン・フェルミン・フェラリス

 「どうか風が我々を世界の果てまでもう一度運びますように」、こう歌うのは若く、痩せていて背が高い男、私みたいに。振り返ると彼とはほとんど兄弟のような時間を過ごしました。最初の出会い、互いにその午後のことをよく思い出します。ハビエル・ナダル・テスタと出会ってから今日まで7年。あまり時間は経っていませんが、何か特別なものを共有しました。たとえば歌をつくるような。2人とも最初に受講したラ・プラタ国立大学のポピュラー音楽クラスから抜け出したとき、校舎の広場で出会いました。偶然そこに居合せたのではなく、共通の何かがあれば、学生たちは休憩や会話、演奏や学びをその広場で行なうのです。


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 その後も一緒に音楽を続ける運命にあるとは我々の誰も知りませんでしたし、デュオの出会いになるとは思いもしませんでした。そこから時間をかけて“Agua el picolé”と自分たちを名付けたのです。

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