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[2019.12]エクトル・デル・クルト 〜ボクはタンゴの音楽家で、それゆえにボクなんだ〜

文●山本幸洋

text by TAKAHIRO YAMAMOTO

 ニューヨークのタンゴ・シーンと聞くと意外な感じがするかもしれないが、古くは30年代のカルロス・ガルデル、60年前後のアストル・ピアソラにフアン・カルロス・コーペス、80年代のタンゴ・アルヘンティーノに90年代のフォーエヴァー・タンゴなどブロードウェイのヒット作もあるし、いまではミロンガ(タンゴの踊り場)も多いと聞く。ニューヨークに定住したり、ニューヨークのレーベルからCDをリリースしているタンゴ人だって、パブロ・シーグレルにラウール・ハウレーナ、パブロ・アスラン、ペドロ・ジラウド、ワルテル・カストロ、フリオ・ボッティ、エクトル・デル・クルトとけっこういる。ここ数年ニューヨークのタンゴ・シーンが気になっていたところで、バンドネオン奏者エクトル・デル・クルトがキンテートを率いてやってきた。横須賀公演の終演後、鶴見駅近くのホテルに現れたエクトルは挨拶もそこそこに「最初に日本に行ったのは1989年(11月)、オスバルド・プグリエーセ楽団のメンバーとしてだった。フィンランドやオランダに行って、最後が日本と中国だった」と切り出した。長年のタンゴ・ファン方々の思い出となっているであろうプグリーセのさよなら公演のメンバーである。(2019年9月28日、協力:オフィス・バトゥータ)

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エクトル・デル・クルト 祖父と曽祖父がバンドネオン奏者だった。

── 子供の頃に聴いていた音楽は?

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