見出し画像

[2018.05]風を奏でる音楽家のダイアリー #10 作曲(後編)

文●ジョアナ・ケイロス

 私に作曲するよう勧めてくれたのは、アメリカで1年学んだシュタイナー学校の先生だった。ドグラス・モリスという先生で、ジャズについて授業で教えてくれた、さらに社会学も教えてくれた先生だった。私はその先生がとても好きで、彼の言うことは何でも注意深く聞いた。ハーモニーついては彼からたくさん学んだ。あのころ、私にとって音楽はミステリーに溢れた霧中のものだった。彼は私に言ってくれた。「君は君の中にたくさんの音楽を秘めている。いつそれを表現するんだい? 作曲してみたら?」って。17歳でそんな風に言ってもらえることはとても特別なことだった。作曲するって、限られた才能の持ち主に与えられた特権じゃないの?って思った。その後、イチベレ・オルケストラ・ファミリアでの経験、多くの作曲、アレンジの現場を目撃した。たくさんの発見、たくさんの音楽、弦楽器群、管楽器群などを念入りに整えていく作業、実験的なリズム、それらの細かなところまで私たちは間近で見ることができて、ブロックを一個一個理解しながら、 カウンターメロディーや楽譜の一段一段を暗記していった。そのなかでエルメートの音楽の深化の仕方や驚異的で音の数々は素晴らしかった。実践を通じて学ぶことって本当に楽しくて、魅せられちゃう。いつもこうだと良いのに……。

この続きをみるには

この続き: 703文字 / 画像1枚
この記事が含まれているマガジンを購読する
このマガジンを購読すると、世界の音楽情報誌「ラティーナ」が新たに発信する特集記事や連載記事に全てアクセスできます。「ラティーナ」の過去のアーカイブにもアクセス可能です。現在、2017年から2020年までの3.5年分のアーカイブのアップが完了しています。

「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活…

「スキ」、ありがとうございます! ¡Gracias!
広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に。あなたの生活を世界中の多様な音楽で彩るために情報を発信します。 月額900円のデジタル定期購読で、新規記事もアーカイブも読み放題! (※アーカイブは増減する場合があります)