[2021.01]【ピアソラ~生誕100年】超実用的ピアソラ・アルバム・ガイド on Spotify Part 5
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[2021.01]【ピアソラ~生誕100年】超実用的ピアソラ・アルバム・ガイド on Spotify Part 5

文●斎藤充正 texto por Mitsumasa Saito

[著者プロフィール] 斎藤充正 1958年鎌倉生まれ。第9回出光音楽賞(学術研究)受賞。アメリカン・ポップスから歌謡曲までフィールドは幅広い。世界のピアソラ・ファンがピアソラのバイブル本として認めている『アストル・ピアソラ 闘うタンゴ』の著者であり、ピアソラに関する数々の執筆や翻訳、未発表ライヴ原盤の発掘、紹介などまさにピアソラ研究の世界的第一人者。

 まずは朗報から。前回「現在はユニバーサルが管理するフィリップスとポリドール音源の系統立てたCD化は長いこと進まず、苦言を呈したことも一度や二度ではなかった」と書き、2012~14年にようやく出た『Astor Piazzolla Completo en Philips y Polydor Volumen I』『... Volumen II』『... Volumen III』もSpotifyでは聴けないと嘆いたばかりだが、何とその直後にユニバーサルの新しい担当者から連絡が来てビックリ。生誕100年に向けて、3月3日に『アストル・ピアソラ フィリップス&ポリドール・イヤーズ』全7タイトルを出すことになったので、ライナーノーツを書いてほしいという依頼だった。喜んで引き受けたのは言うまでもない。音源自体は『Completo en Philips y Polydor』用のリマスターそのままだが、オリジナル・アルバム単位で、オリジナル・ジャケットを使用しての復刻という点がポイント。なかなかCDが出しづらくなっている状況の中、できる範囲で細かい指示を出させてもらったので、ぜひ手に取ってみていただきたい。ラインナップは以下の通りである。

『モダン・タンゴの20年』UCCM-45001
『エル・タンゴ』UCCM-45002(ステレオでは世界初単独CD化)
『ニューヨークのアストル・ピアソラ+6』UCCM-45003(オリジナル・ジャケットでは世界初CD化)
『タンゴの歴史 第1集/グアルディア・ビエハ』UCCM-45004(同上)
『タンゴの歴史 第2集/ロマンティック時代+7』UCCM-45005(同上)

 ここまでが、前回ご紹介した1964年から1967年までの分。

『コラボレーションズ』UCCM-45006(世界初単独CD化)
『オランピア '77』UCCM-45007(同上)

 この2枚はSpotifyにも上がっていた『Completo en Philips y Polydor Volumen IV』を分けたもので、前者はネイ・マトグロッソ、ジョルジュ・ムスタキ、マリ=ポール・ベル、アンドレ・ヘラーの伴奏を務めた1974~1984年録音で構成された編集盤、後者はコンフント・エレクトロニコ唯一の公式ライヴ盤である。

1968年

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