見出し画像

[2020.12]【TOKIKOの 地球曼荼羅⑤】音楽と共に生きるアフリカ

文●加藤登紀子

画像11

①アルバム『Tokiko Sky ─ 蒼空』

 ここに大切にしている1枚のアルバムがある。
 私が2000年、南アフリカでレコーディングしたアルバム『Tokiko Sky ─蒼空』。

 このアルバムの中心メンバー、ベーシストのシブシソ・ヴィクター・マソンド、キーボード奏者テンバ・ムキゼ、ドラムのアイザック・ムチャーリーは、日本にも何度も招き、コンサートツアーやレコーディングをした。本当に素晴らしい音楽家で、かけがえのない友人だ。

 そのディテイルは、ゆっくりご紹介するとして、一体どこから私とアフリカのつながりが始まったのか、じっくり思い出していきたい。

②父とのアフリカ旅(1986)

 初めてのアフリカ体験は1986年、父と一緒にケニアのナイロビに、親しい新聞記者を訪ねたことだった。

ここから先は

8,800字 / 11画像

このマガジンを購読すると、世界の音楽情報誌「ラティーナ」が新たに発信する特集記事や連載記事に全てアクセスできます。「ラティーナ」の過去のアーカイブにもアクセス可能です。現在、2017年から2020年までの3.5年分のアーカイブのアップが完了しています。

「みんな違って、みんないい!」広い世界の多様な音楽を紹介してきた世界の音楽情報誌「ラティーナ」がweb版に生まれ変わります。 あなたの生活…